とはいえ、そのボタンを押すのは「人」のまま。つまり、事実上の「現場任せ」になっているというのが現状だ。ところが、現場自体はその状況を「システムが入っているから安心」ととらえている。つまり、だれもボタンを押そうする人がいないのである。
ただ、そもそも現場はだれも火事を見たことがないため、炎や煙が出ていても火事かどうかが分からないという状況がある。だからボタンを押す人はいないのは当然といっていい。こうした事態に、どうも管理者側が気付いていないという問題がはびこっている(「月刊アイティセレクト」12月号の特集「やらされ感だけでは防げない! プラス志向の情報漏洩対策」より)。
本特集では、「事故」も含めて「(情報)漏えい事件」とした。
やらされ感だけでは防げない! プラス志向の情報漏洩対策 第2回:情報漏えいは法制でもシステムでも防げない!?
やらされ感だけでは防げない! プラス志向の情報漏洩対策 第1回:「小事件」が増えて大事件が減った!?
J-SOX法対策の死角となるか? IT統制の標的 第8回:新興ベンチャー危うし!?
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J-SOX法対策の死角となるか? IT統制の標的 第6回:「紺屋の白袴」状態のIT部門
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J-SOX法対策の死角となるか? IT統制の標的 第3回:評価範囲の選定プロセスに潜む落とし穴
J-SOX法対策の死角となるか? IT統制の標的 第2回:評価対象は「己」が決める
J-SOX法対策の死角となるか? IT統制の標的 第1回:再確認! 内部統制とはCopyright© 2010 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.