個への最適化進む――自分好みの検索エンジンチューンが可能にWindows Liveが魅せる次世代マッシュアップ(2/5 ページ)

» 2006年12月28日 09時48分 公開
[大澤文孝,ITmedia]

 ごく簡単な使い方としては、「日本語で書かれているページだけから検索」とか「RSSフィードから検索」とか「タイトルだけから検索」といった基本的な条件の指定が挙げられる。

 それ以外にも、条件式の指定方法次第では、「『レストランまたは飲食店を含む』という条件を追加して、飲食店を探す」とか、「『拡張子.docや.xlsへのリンクを持つページ』という条件を追加して、それらをダウンロードできるようになっているページを探す」といった使い方も考えられる。

 すぐ後に説明するが、作成した検索マクロには、ユーザーごとに固有のURLが割り当てられる。そのため、作成した検索マクロのURLを誰かに伝えれば、他人に使ってもらうこともできる。

 例えば企業サイトの運営者が、自社サイト内を検索するための検索マクロを提供するといった使い方も考えられるだろう。さらに、作成した検索マクロを、より幅広く公開したい場合には、「Windows Liveギャラリー」に登録するという方法も用意されている(関連リンク)

 実際、Windows Liveギャラリーには、音楽やポッドキャスト、ショッピングやアートといったカテゴリ別に、いくつかの検索マクロが公開されている(画面2)

 Windows Liveギャラリーに登録されている検索マクロは、いわば、「他人の検索テクニック集」だ。

 検索マクロを自ら作らなくても、ギャラリーに登録されている検索マクロを使えば、検索の達人達と同じ検索テクニックを使うことができ、標準の検索条件では、なかなか見つけられなかったWebコンテンツも、見つけやすくなるはずだ。

画面2■Windows Liveギャラリーで公開されている検索マクロ(2006年12月現在)

初級モードであればサイトを選ぶだけでマクロ作成ができる

 前置きはこの程度にして、実際に検索マクロを作ってみよう。

 検索マクロを作るスタートとなるページは、「http://search.live.com/macros/」だ。

 検索マクロの作成は、ウィザード形式になっている。まず、[開始]ボタンをクリックしよう。

画面3■Live Search Macro(http://search.live.com/macros/)

 次のページでは、「初級モード」か「上級モード」かを選ぶ。

 初級モードは、「検索対象のサイトを選ぶ」だけの機能で、上級モードは、細かく複雑な条件式を入力できるモードだ。まずは、初級モードで試してみよう(画面4)

画面4■検索マクロ作成モードの選択

 初級モードの画面では、検索対象となるサイト名を入力する。

 例えば、「ITmediaのサイト(itmedia.co.jp)」と「@ITのサイト(atmarkit.co.jp)」からだけ検索したいのであれば、画面5のように入力する。

 ここでは「www.itmedia.co.jp」ではなく「itmedia.co.jp」と入力している点に注意しよう。ITmediaのサイトでは、「www.itmedia.co.jpドメイン」だけでなく、「blogs.itmedia.co.jpドメイン」など、www以外のドメインでもコンテンツが提供されているからだ。

 画面5内の上部をよく見ると、「この検索マクロの対象は“ウェブ”です。」と書かれている。この右側の[変更]をクリックすると、対象を“ニュース”に変更することもできる。

画面5■対象サイトの入力

 対象サイトを入力したら、「ここにテストキーワードを入力してください」の部分に、何か検索したい文字列を入力して、[検索のテスト]ボタンをクリックしよう。

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