年末2日間でトップに立ったウイルスとは

ソフォスは、2006年12月の「月間トップ10ウイルス」を発表した。W32/Drefが発見からわずか2日間で急速に拡散した。

» 2007年01月05日 14時35分 公開
[ITmedia]

 セキュリティベンダーのソフォスは、2006年12月に報告されたコンピュータウイルスの「月間トップ10ウイルス」を発表した。年末年始の挨拶を装ったワームが、発見からわずか2日間で蔓延したという。

 1位の「W32/Dref」は、2005年7月に最初に検知されたマルウェア「Dref」の亜種「Dref-V」で、メール大量配信型のワーム。新年の挨拶を装ったものとなる。2006年12月30日に検知され、翌31日までに感染メールの93.7%を占める、急速な拡散ぶりを見せた。

順位 ウイルス名 割合
1 W32/Dref 35.2%
2 W32/Netsky 22.2%
3 W32/Mytob 10.7%
4 W32/Stratio 7.8%
5 W32/Bagle 5.2%
6 W32/Zafi 4.8%
7 W32/MyDoom 3.3%
8 W32/Sality 2.8%
9 W32/Nyxem 1.3%
10 W32/StraDl 0.9%
- その他 5.8%

 同社では、「年末年始休暇明けの膨大なメールをチェックする際に感染してしまうという危険もあり、今後さらなる被害の拡大が懸念される」と呼びかけている。

 また、2006年12月に世界中で送受信された全メールのうち、悪意のあるものは337通に1通の割合(0.3%)だったという。同社が検知した新規の脅威は6251件で、12月までに阻止した脅威の総数は20万7684件となっている。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ