「予想外」の続きは月額980円

ソフトバンクモバイルは、「予想外割」に続き、月額基本使用料が980円の「ホワイトプラン」を導入する。

» 2007年01月05日 19時33分 公開
[國谷武史,ITmedia]

 ソフトバンクモバイルは1月5日、新料金プランとなる「ホワイトプラン」を1月16日に開始すると発表した。月額基本使用料は980円(税込み)となる。

発表会資料 説明に使われた資料はこの1点だけというほどシンプルなプラン

 ホワイトプランの通話料金は、ソフトバンクモバイル加入者同士の場合が午前1時〜午後9時まで無料、他キャリアへの通話やソフトバンク同士の午後9時〜午前1時までは30秒当たり21円(税込み)となる。無料通話分はないが、それ以外はデータ通信料を含めてゴールドプランをほぼ踏襲する内容だ。

孫CEO 「全部ではないが、大半のユーザーのニーズはこのプランで満たされる」と話す孫CEO

 発表の冒頭、孫正義 代表執行役社長兼CEOは「料金プランを選ぶ時は複雑な条件が伴い、決めるまでに時間がかかる。悩む時間を無くしたかった」と述べた。新プラン導入は、1月15日までの実施中の「予想外割」(関連記事)キャンペーンに続くものとなる。

 新規加入時の条件はなく、既存ユーザーも自由にホワイトプランへ契約内容を変更できるという。なお、既存ユーザーのホワイトプランへの変更は1月11日から受付を開始する。パケット定額や指定先通話料割引といった各種オプションの設定も可能だ。

 導入の背景について、孫CEOは「大半の携帯電話ユーザーのニーズに応えるため」と説明する。孫CEOによれば、へービーユーザーにメリットがあるとされるゴールドプランでも最大200分の無料通話分を使い切るユーザーは少ないとのこと。ライトユーザーには既存の料金プランが高額だというイメージが根強くあり、ホワイトプランは、その両方のニーズを満たすという。

 「基本料の割高な分、ゴールドプランの意味が無くなるのでは?」という質問に対し、「無料通話分を必要とするユーザーにはゴールドプランの方がメリットは高いだろう」(孫CEO)としている。例えば家族間や小規模な事業所では、ソフトバンク端末とホワイトプランに統一することで利用コストを大幅に削減できるという。逆に「頻繁に不特定多数へ電話を掛ける『営業マン』的な使い方では、ホワイトプランのメリットはほとんどない」(孫CEO)とのことだ。

 ソフトバンクでは、ホワイトプランを新たな主力商品と位置付けており、月間で数十万ユーザーの獲得を見込んでいる。また、一定額を支払えば通話料が割引されるような、ホワイトプラン独自のオプションも検討しているという。

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