一般/個人向けのWindows Vistaを発表

マイクロソフトは、一般/個人向けのWindows VistaおよびOffice新シリーズを発表した。新OSの発売は、XP以来約6年ぶりとなる。

» 2007年01月15日 16時21分 公開
[國谷武史,ITmedia]

 マイクロソフトは1月15日、1月30日に発売する次世代OS「Windows Vista」および「2007 Office System」の記者説明会を開催した。Windows Vistaの最新情報や販売施策について発表が行われた。

ダレン・ヒューストン代表執行役社長 「この日を待ちわびた」と話すダレン・ヒューストン代表執行役社長

 「この日を待ちわびていた。準備万端だ」――ダレン・ヒューストン代表執行役社長兼Microsoftコーポレートバイスプレジデントは、Vista発売を控えた心境を明らかにした。

Vista開封 MS首脳陣によるVistaのパッケージ開封式

 ヒューストン氏は、Windows 95とOfficeの同時発売から現在までを振り返り、「Windows 95のGUIは、多くの人々にとってPCが身近な存在となる『民主化』を実現した。Windows XPはインターネットのブロードバンド化や常時接続の普及を後押しした。XP SP2では、自動更新など新しいPCのセキュリティ標準を確立した。そして、1月30日にVistaは新時代の幕を開ける」と挨拶した。

 また、ヒューストン氏は「今後1年〜1年半以内にテラバイト級のストレージを持つPCが一般家庭に出回り、家庭のコンテンツの70%がPCに収容されるだろう。Vistaは、このようなデジタルライフをセキュアかつシンプルに実現するものであり、ぜひ多くの人々に体験していただきたい」と抱負を述べた。

ジェイ・ジェイミソン本部長 「Vistaの成功を確信している」と話すジェイ・ジェイミソンWindows本部長

 Windows本部のジェイ・ジェイミソン本部長は、Vistaの販売スローガンを「新世代プレミアム」とすることを表明。Vista対応のPCや周辺機器、アプリケーション数は、XP発売直前と比べても50%以上多いとし、「我々とパートナーでは相当な投資と準備を行っており、Vistaの成功を確信している」と話した。

Vistaロゴの取得状況 1月10日現在のVistaロゴ取得製品の数

 1月10日現在でVistaの動作確認が取れている製品数は、PCが976製品、周辺機器が2309製品、アプリケーションが327製品となっている。周辺製品の動作確認情報は、同社のサイトで入手することができる。

 Vistaの販売施策では、1月27日〜28日に東京の表参道ヒルズと全国の主要家電量販店約90店舗で、Vista、新Officeの体験や特別ゲストが登場するイベント「新世代プレミアムフェスタ」を開催する。また販売代理店や報道陣向けの予約制ショールーム「デジタルライフメゾン」を開設する。

中嶋朋子さん VistaのTVCMのナレーションを女優の中嶋朋子さんが務める

 このほか、ハードウェアやソフトウェア単位でVistaとの互換性を検証できるツール「Windows Vista Upgrade Advisor」を、1月30日からダウンロード提供する。また、Cinema Now JapanサイトでUltimate版またはHome Premium版を購入すれば、先着10万人まで最大2カ月間映画が見放題になるキャンペーンや、ユーザー登録者の中から抽選で100人にオリジナル商品が当たるプレゼントキャンペーンを実施する。

 最後にヒューストン氏は、「Vistaの登場によってPCの世界は大きく変わる。この変化を世界にユーザーに体験して欲しい」と締めくくった。

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