@Oracleで顧客のシステム運用負担を解放――日本オラクルがオンデマンド事業の新モデルを発表

日本オラクルは、「Oracle On Demand」のサービスメニューとして、同社がハードウェアからアプリケーションまですべての運用を請け負う「@Oracle」を発表した。第一弾として「Oracle E-Business Suite」を対象にした「EBSO@Oracle」を提供する。

» 2007年02月05日 18時38分 公開
[ITmedia]

 日本オラクルは2月5日、「Oracle On Demand」のサービスメニューとして、同社がサーバ、ストレージなどのハードウェアからアプリケーションまですべての運用を請け負う「@Oracle」を発表した。第一弾として「Oracle E-Business Suite」を対象にした「EBSO@Oracle」を提供する。

 @Oracleは、米Oracleのオースティンデータセンターにホスティングされたアプリケーションをマネージドサービスの形で利用できるもの。これまで「Oracle On Demand」のメニューとして提供してきた「@Customer」では、顧客が自社に導入したオラクル製品をリモートから運用管理していたが、@Oracleではオラクルのデーターセンターにホスティングし、ハードウェアやOSもオラクルが一手に運用管理を引き受ける。これにより、顧客のシステム運用コストを大幅に下げることができるという。

荻矢隆夫氏 日本オラクル カスタマーサービス統括本部オンデマンド本部長の荻矢隆夫氏

 カスタマーサービス統括本部オンデマンド本部長の荻矢隆夫氏は「顧客から運用を解放してソフトウェアの価値を最大化する」とアピールする。

 オースティンのデータセンターは、1500台以上のサーバと3.5Pバイトのストレージを備えており、29カ国330社以上の企業顧客が利用する実績を持つ。また、米SOX法に対応したSAS70 TypeIIを取得しており、運用管理に関してはITILベースの管理手法を採用している。

 日本でのサービス開始にあたっては、Regional Service Centerが日本語での顧客サポートを行うほか、24時間×365日の日本語で対応するグローバル・サービス・デスクを設置。顧客が自社のシステム稼働状況を把握できるWebポータルも提供する。

 EBSO@Oracleは年単位の契約で、最低料金1687万5000円から。世界均一の料金体系が適用されるとのことで、例えば、EBS Professional Applicationで1ユーザー当たり年間22万5000円、EBS Self Service Applicationで1ユーザー当たり年間3万円としている。この価格にアプリケーションのライセンスは含まれていないという。

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