新年会と称し元同僚の女性システム管理者3人が集まった。女性システム管理者が現場で感じた仕事の難しさ、不満、将来への不安など、あまり語られないシビアな現実について語ってもらった。
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新年会と称し元同僚の女性システム管理者3人が集まった。前回は仕事の魅力や面白エピソードについて語ってもらったが、今回は女性システム管理者が現場で感じた仕事の難しさ、不満、将来への不安など、あまり語られないシビアな現実について語ってもらった。
参加メンバー紹介
A恵:5年間システム管理者として活躍後、最近結婚を機に引退
B子:現役システム管理者。現在、育児休暇中
C美:家族看病のためシステム管理者として勤務した会社を退職。現在フリーランスのエンジニア
ITmedia システム管理の仕事に就いて一番つらかったことはなんですか?
B子 適正な評価がされないこと!
C美 確かに。正常稼働が当たり前の世界で、どこをどう評価するのか、というのは入社当時から疑問だったね。
A恵 そうか。わたしは派遣社員のままだったから、評価されないことも当たり前と思ってた。
B子 成果主義だと、評価によってボーナスがだいぶ変わるんだよね。
C美 何をすれば評価が上がるのか全然分からなかった。上司が別の場所にいるような形態だと、日ごろの活躍も見えないし。アウトソーシングで客先に常駐しているエンジニアは、みんな同じ不信感を抱えているんじゃないかな。
A恵 派遣でもやっぱり「良くやった」って認めてもらいたいという思いはあるじゃない? 派遣元は仕事の成果に無関心だけど、その現場の社員は「良くやってくれてるよね」って認めてくれたりして。そうなると現場のために頑張ろうって思うけど、それだけではなかなかモチベーションは維持できないよね。
B子 わたしも管理する部署のオフィスの移転があったり、レイアウト変更があったり、ユーザー数がほかの支社の2倍になったりと、その都度「今回は評価が上がるんじゃないか」って期待したけど、いつも変わらなかった。
C美 それがっかりするよね。わたしは資格を取ったときだけ評価が上がった。「目に見える成果って資格なの? 」って失望したことがあった。
B子 日常業務の延長では評価してもらえないってあきらめてたけど、まったくの新規事業で新しい会社のシステム立ち上げを1人で担当したときには、やっぱり期待しちゃったよね。
A恵 当然、評価されるよね。成果も分かりやすいし。
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