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» 2007年02月16日 10時58分 公開

“若葉マーク”社員を活性化させる「実感主義」の育成戦略:ヘトヘト若手社員よ蘇れ――自律型社員の育成法 (1/2)

日常の仕事に疲れ、変化のない毎日が若手社員のやる気を削ぐ。しかし、現場は真剣勝負の戦場。刺激ばかり求められても困る。会社に頼らず、自ら「成長の実感」を探し出す人材の育成法とは。

[アイティセレクト]

希望と迷いが同時にやってくる現場

 経験の浅い若手社員が成長を実感できる場はやはり現場である。それは間違いない。しかし若い人材が目標や希望を見失うのもまた、仕事の現場ではないだろうか。

 たとえ現場で忙殺され、自分を見失うことがあっても「自分で解決すること」として片付けられてしまいがちだ。

 現場の仕事に熱中するのは当然だが、それが長く続くとどうしても思考パターンが単純になってしまうことが多い。(参照記事)

 確かに顧客とコミュニケーションをとりながら仕事を進める現場には情報が豊富に集まる。しかし、一方で現場ほど制約が多い場所もないだろう。納期やコストの制限もあり、仕事の仕方が保守的になる傾向にある。新しい手法を取り入れて生産性を上げる取り組みも必要だが、リスクを考えて手間がかかっても従来の方法を取り続ける現場も多いのだ。

 一般論として、現場の仕事の中で最も単純な作業をすることが多いのは、若手の社員だ。もちろん現場では当然のことであり、そこから逃げるのは論外だ。しかし、いつも同じ方法で仕事を進めている自分に疑問を感じるのは止められない。

 ここで現場での仕事とは別に、業務に関連する勉強に自発的に取り組んでくれればいいのだが、すべての若手社員がそうした行動を取れるかというと心許ないのではないか。

 生産、流通、営業さまざまな現場は、リスクを恐れる。例えばITの導入でもそうだ。「必ず効率があがり、仕事もやりやすくなる」と導入推進者が説明してもなかなか現場が首を縦に振らないというケースをよく耳にする。それは必ずしも、自分たちの仕事を干渉されたくない、新しいことが嫌いだ、という理由からではない。単純に頑迷だと解釈することはできないのだ。新しいシステムを使う側からすれば、もしトラブルがあったら、顧客に迷惑をかけたら、というリスクへの懸念が先立つのである。

 従って、仕事の現場では毎日新しい発見が若手社員の中に芽生えることは少ない。保守的に安全確実な方法を取ろうとする場所で、発想の転換が自然に行われるケースは少ないのだ。

 社員として若い人材には成長してもらいたい、さりとて仕事の現場でリスクの高い取り組みばかりをしていくわけにもいかない。さて、どうすればいいのか。

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