マイクロ総研、QoSとショートパケット処理を強化したBBルータを発売

マイクロ総合研究所は、QoS制御と音声などのショートパケットの処理能力を強化した企業向けブロードバンドルータを発売した。

» 2007年02月27日 19時40分 公開
[ITmedia]

 マイクロ総合研究所は2月27日、ADSL/FTTHなどのブロードバンドとISDN、公衆回線網によるナローバンドの双方に対応するルータ「NetGenesis SuperOPT-ITS」を発表した。2月下旬より出荷開始する。価格はオープンで、予想販売価格は3万8640円前後。

画像 NetGenesis SuperOPT-ITS

 NetGenesis SuperOPT-ITSの特徴は、帯域管理が可能なQoS(サービス品質)機能とショートパケットの処理能力を向上させた点。IP電話やIPテレビ会議といったリアルタイムアプリケーションに有効だ。

 QoS機能では、3段階のパケット優先制御に加え、上り方向の帯域を制限する(シェーピング)帯域幅管理機能を搭載した。

 また、ショートパケットのルーティング処理性能を従来製品との比較で約3倍に高めた。音声パケットなどのショートパケットは、ロングパケットに比べてルーティング時の負荷が高く、この処理能力の高さがIP電話などの品質の向上につながる。Smartbitsによる計測値によると、WAN/LANの双方向通信では、64バイトパケットのスループットが約29Mbps(従来は10Mbps)、128バイトパケットのスループットが51Mbps(従来は17Mbps)となっている。

 本体には4基のスイッチングポート、1基のWANポートを装備。回線はFTTH/ADSL/CATVなどのブロードバンド回線に対応するほか、TAやアナログモデムとシリアル接続することでダイヤルアップルータとしても利用できる。ネットワーク構築支援機能として、Unnumbered/NAT+IPマスカレード、VPNパススルーをサポートする。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ