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» 2007年03月06日 17時22分 公開

「コストはシスコの10分の1」、ファウンドリーがNetIronを強化するルータモジュール

ファウンドリーネットワークスは、プロバイダーバックボーンに利用されるSONETをイーサネットに接続するためのNetIron用POS(Packet over SONET)モジュールを投入、シスコなどのキャリア向けルータ製品にぶつける。

[堀見誠司,ITmedia]

 ファウンドリーネットワークスは3月6日、同社のプロバイダー・キャリア向けハイエンドルータ/L3スイッチNetIron XMR/MLX共用のPacket over SONET/SDHインタフェースモジュール(POSモジュール)を発表した。高容量、低価格を売りにした製品で、4月初旬から出荷開始予定。

画像 2ポートのモデル(左)と8ポートのモデル

 POSモジュールは、OC-12(STM-4)/48(STM-16)/192(STM-64)に対応し、速度やポート数の違いで、エッジ・アグリゲーション用に3モデル、基幹ネットワーク用に2モデルの計5モデルがある。すでに10ギガビットイーサネット(GbE)インタフェースを高密度で収容するNetIron XMR/MLXに搭載することで、SONET/SDHとGbEの相互接続を実現する。

 SONET/SDHは、主にISP間を結ぶバックボーンネットワークに利用される同期式光ファイバネットワーク。IP over SONETはレガシーな企業ネットや家庭のアクセス回線の集約に使われているが、運用に多額の投資が必要となることが課題とされている。「回線のビット当たりの単価はイーサネットが最も安く、帯域幅の割り当ても柔軟。サービスプロバイダーは、SONETのようなレガシーネットワークをキャリアイーサネットに移行させたいと考えている」(米Foundry Networks ハイバリューシステムビジネスユニット担当副社長兼GMのケン・チェン氏)。POSモジュールは、イーサネットへただ円滑に移行させるだけではなく、低価格、高密度で提供することにより、既存のSONETへの投資も生かせるという。

画像 米Foundry Networksのチェン氏

 各モデルには、SFP(Small Form Factor Pluggable)/XFP(10Gigabit Small Form Factor Pluggable)光トランシーバを接続するようになっており、OC-192 LR2の場合、ポイント・ツー・ポイントで80kmの距離まで光接続を延長できる。8つのポートを使ったリンクアグリゲーションにより最大80Gbpsの容量を持たせることが可能で、今年半ばには最大160Gbpsにまで拡張予定だ。管理面ではOAM(Operations, Administration, Maintenance)やsFlow、SNMPをサポート、QoSでは単一のPOSモジュールで1万6000のポリサー(ポートごとの受信レート)定義およびキューイングを実現した。OC-12/48のPOSモジュールのポート価格は228万円、C-192では900万円(トランシーバの価格は含まない)。

 POSの容量を最大の特徴とする本製品は、最上位のNetIron XMR 32000に収容した場合、OC-48で最大256ポート、OC-192で最大64ポート収容することができる。「業界で同じ密度を実現できるのは、ほかにシスコシステムズの16スロットの『CRS-1』があるが、NetIronのPOSポート当たりの単価は、CRS-1の半分以下になる。さらに、10Gbpsを128ポート収容した場合、全体の価格はシスコの10分の1だ」とチェン氏。

 キャリアクラスのルータ市場には、シスコのほかにもジュニパーネットワークスやアルカテルルーセントといった競合がいるが、ワイヤースピードの性能とコストで勝負していくという。「パフォーマンス、スケーラビリティ、高密度というファンドリーの路線は、会社創立以来変わらない」(チェン氏)。

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