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» 2007年03月14日 11時00分 公開

MSが買収で獲得したVPN技術、アプライアンス製品となってOEMで提供へ(1/2 ページ)

MSが買収で獲得したVPN技術、アプライアンス製品となってOEMで提供へ

[Peter Pawlak,Directions on Microsoft]
Directions on Microsoft 日本語版

 MicrosoftのInternet Security and Acceleration(ISA) ServerアプライアンスのパートナーOEM2社が、Microsoftの新製品Intelligent Application Gateway(IAG)2007プラットフォームを搭載したデバイスの販売を開始した。IAGは2006年半ばに買収したWhale Communicationsのテクノロジーを基盤としている。今回発売されたアプライアンスには、ISA Server 2006と統合されたWhale仮想プライベートネットワーク(VPN)テクノロジーの新版が搭載される。通常のISA Server製品と比べてこのIAGアプライアンスでは、企業アプリケーションへのより安全なリモートアクセスを実現できるが、クライアントアクセスライセンス(CAL)を購入する必要があり、単体のISA Serverまたは以前のWhale製品と比べて費用がかさむ可能性がある。

IAGの概要

 Whaleテクノロジーは、基本的にWebブラウザをVPNクライアントとして使用するSSL VPN(Secure Socket Layer VPN)機能を提供するものだ。従来のVPNではアプリケーション間の区別がされない(一律にアクセスが許可または拒否される)が、SSL VPNではアプリケーションごとの制御が可能である。例えば、SSL VPNではWebアプリケーションのアクセスは許可しても、Outlook ExpressからのPOP3電子メールプロトコルを使用したアクセスはブロックするという使い方ができる。

 IAGアプライアンスは、特に一般のPCや非管理PCから、企業ネットワーク上のアプリケーションにセキュアな着信リモートアクセスを提供するよう最適化されている。IAG 2007アプライアンスは、ISA Server 2006(Microsoftのファイアウォール、VPN、およびコンテンツキャッシュソフトウェア)の組み込みバージョンをベースにしているが、ISA Server 2006のファイアウォールや、Check PointあるいはCiscoといったほかのベンダーのファイアウォールを置き換えるのではなく、補完することを意図した製品だ。

 Microsoftの従来のVPNテクノロジーと異なり、IAG 2007アプライアンスでは、クライアント側コンポーネントの事前のインストールや設定を必要とせず、クライアントデバイスがセキュアであることを前提とした処理は行われない。例えば、IAGはセッションを確立する前にクライアントデバイスがセキュリティ要件を満たしているかを確認し、セッションの終了時にはキャッシュされたデータをすべて強制的に削除する。

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