連載
» 2007年03月19日 12時16分 公開

オルタナブログ通信:過渡期から見えたコミュニティーの未来 (1/2)

ITの今を知るブログポータル「オルタナティブ・ブログ」からトピックを紹介する連載。4日から15日まで投稿されたものから、注目すべきITの時事ネタを取り上げてみよう。

[森川拓男,ITmedia]

 ビジネス・ブログメディア「オルタナティブ・ブログ」は、2005年6月に開設され、2007年3月現在で約120のブロガーが参加、日に全体で約30〜50程度が投稿されているブログポータルである。あらゆるジャンルの「オルタナティブ・ブロガー」が、それぞれの立場から情報を投稿し、読者とのコミュニケーションを図る場として開設された。

 「オルタナティブ・ブロガー」には、いったいどのような人が参加しているのだろうか?――試しに、ブロガー一覧を覗いてみてほしい。このコラム記事を書いている時点で数えてみると、126組の「オルタナティブ・ブロガー」が登録されている。「組」と書いたのは、一部は数人のチームで運営しているものもあるからだ。

 それにしても人数が多く、興味のある話題を書いている人は誰なのだろうか? そう思ってしまう人もいるだろう。RSSリーダーに全体の新着をフィードさせるのもよし、ブラウザで最新投稿一覧をチェックするのもよいだろう。

 そうはいっても、日々さまざまな話題が繰り広げられているため的確に読めるか分からない――この連載記事は、そんな読者のために、トピックへとナビゲーションする目的で始まったものである。オルタナティブ・ブログ内で最近話題になっていることを中心に、実際の時事ネタなどと組み合わせながら縦断的に紹介していきたいと考えている。

 第1回である今回はまず、3月4〜15日までに更新されたブログの中から幾つか紹介してみよう。

 この12日間で、記事が投稿されたオルタナティブ・ブログは57のブログ、その中で6個以上が投稿されたのは22ブログあった。今回の記事執筆にあたってはRSSの取りこぼしによる見落としがあるかもしれないが、大きく外れてはいないだろう。ちなみに、この間に新規ブロガーとして、いな川宏樹氏(音楽の未来を考える)、久保田裕氏(愚直なまでも著作権)、佐川明美氏(佐川明美の「シアトルより愛を込めて」)、阿島哲夫氏(Das Tagebuch uber Java/Web/OSS Technik)の4名が加わっている。

「mixi世代」と「ゆびとま世代」(『ビジネス2.0』の視点)

 「オルタナティブ・ブログ」にはさまざまな立場の人が参加しているため、投稿されるテーマも千差万別だ。しかし、IT系の人が大半を占めるため、コンピュータやネット関連の話題が多いのも事実である。

 今回、筆者が注目したのは、林雅之氏の『ビジネス2.0』の視点で3月5日に投稿されたエントリ(「mixi世代」と「ゆびとま世代」)だ。

 2月中旬、「ゆびとま」に対して衝撃的なニュースがあったのは記憶に新しい(関連記事)。それは、元暴力団幹部の男が、ゆびとまの社長に就任しており、その男が別の事件で逮捕されたことだった。その後、ゆびとまは役員を変更、今回の件に関して個人情報の流出は一切なかったというプレスリリースを出している(関連リンク)

 「ゆびとま」とは、ウェブ同窓会「この指とまれ!」を運営する会社だ。出身校をキーワードにした、SNSとして現在運営されている。かくいう筆者もユーザーであるが、中には懐かしい名前も見られたりして、興味深い。

 しかし、「ゆびとま」よりも後に設立されたSNSである「mixi」の会員数のほうが上回っているという現実もある。

 林氏は、自分も含む30代半ば世代を「ゆびとま世代」と定義してる。確かに、10数年前、Windows 95の登場とともに一般化してきたインターネットの中で、“母校”というキーワードで集まることができる「ゆびとま」は魅力的だった。学校を卒業し、社会人になってしまうと、同窓会を開催しない限りは多くの同窓生たちと連絡を取るのは年賀状程度、という人も多いはずだ。その中で、ネットで連絡が取れる、という観点は注目すべきものであり、これは、“地域”で集まる「ご近所さんを探せ!」にもいえるかもしれない。

 しかし、林氏が指摘するように、後から登場した「mixi」に、あっという間にユーザー数を追い抜かれてしまう。指摘した林氏自身が、「半年か1年程度でまったく利用しなくなってしまいました」と告白しているのだ。会員登録した当初は「非常に画期的なコミュニティサイトだったと感激した」のにもかかわらず。

 1つには、「比較的、刺激的ではなかった?」ことが挙げられないだろうか。「mixi」などほかのSNSでは、最初こそは知人の紹介で入会しても、そこにはまったく知らない多くの人が存在してる。そして、友人の友人といったつながりから、同じ趣味を持っているなどということからでも新たに知り合いを増やすことができる。

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