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» 2007年03月27日 18時24分 公開

IIJ、「技術者いらず」のルータ管理サービスを機能強化

IIJは、ルータ機器をネットワークに接続するだけで自動設定する管理サービス「IIJ SMF sxサービス」を機能拡張する。

[堀見誠司,ITmedia]

 インターネットイニシアティブ(IIJ)は3月27日、人手を介さずにネットワーク機器管理を行うマネジメントサービス「IIJ SMF sxサービス」の機能拡張を発表した。29日より提供を開始する。

画像 IIJ SMF sxサービスの機器管理インタフェース

 SMF(SEIL Management Framework)は、ネットワーク機器に必要な設定/運用/保守などを中央管理サーバで一元的にコントロールするシステム。SMF sxサービスは、IIJとISP契約した企業向けに提供される、SMFを基盤とした機器管理サービスとなる。SMFに対応した機器をネットワークに接続するだけで初期設定を自動的に適用したり、管理コンソールからシステムを介して設定変更や監視、保守などのメンテナンス作業が行える。現時点で、22社9000拠点での導入実績がある。

 アドレス、VPN(仮想閉域網)、OSのバージョンといった設定/管理情報を機器の内部ではなく、すべて中央管理サーバ側に保存する仕組みのため、管理者が機器の設置場所に赴いて作業を行う必要がない。SMF sxサービスが有効になるケースは、新たな機器設定が必要だがSIerやルータの技術者に頼むほどではないようなケースで、同社はこのサービスを通じて「メンテナンス費用が50%削減できる」としている。

 現在、同社が独自開発したアクセスルータ「SEIL(ザイル)シリーズ」や、他社にライセンス供与する組み込み用の「SEIL Engine」を搭載したルータなどがSMFに対応している。2007年中には対応機器が10機種に増えるという。

 発表されたSMF sxサービスの機能拡張では管理機能を強化しており、運用管理者の立場に応じて3レベルの操作権限を設定できる。例えば「情報システム部門はすべての機能を利用可能」「拠点の管理者はステータス確認のみ」といったように、担当者の権限に合わせて管理用のWebインタフェースが変更される。また、管理するルータごとのトラフィックグラフ表示をサポートした。さらに、リモートアクセスのアカウント認証用のRADIUSをSMF機器に設定できる機能が追加され、モバイルPCなどのVPN接続ができるようになった。

画像 SMFに対応するアライドテレシスの無線ルータ(左側)とセンチュリー・システムのルータ

 今回拡張された機能は、従来から管理対象となっていたSEILシリーズだけでなく、SMF Engineを搭載したセンチュリー・システムのルータ「CS-SEIL-510」でも利用できる。

 IIJは現在、SMFの次期版「SMF v2」を研究開発中。v2では、管理機能だけではなく、アプリケーションとして必要な機能がネットワークにつなげるだけでエッジ機器に反映されるようになる。沖電気工業がSMFに対応したホームゲートウェイを開発中で、例えばテレビリモコンやRFIDリーダーコントローラーなど機能を追加できるという。

 「“つなげる”ではなく“つながる”製品を目指してSMFを開発した。SMF v2では個人向け機器のサービスも計画している」(IIJ SEIL事業部の石田潔部長)

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