「アラビア文字」で広がるWALLAワーム

アラビア語・ペルシャ語圏内をターゲットとするWALLAワームは、実行されるとまずマシンのキーボードセッティングを読み込み、使用言語を特定すると見られる。

» 2007年03月30日 07時37分 公開
[ITmedia]

 アラビア語・ペルシャ語圏を標的としたワームが増殖中――セキュリティソフトメーカーのTrend MicroのTrendLabsが、こう警告している。

 この「WORM_WALLA.B」と呼ばれるワームは、電子メールの添付ファイルとして自己増殖を行う。メールの件名や本文には、イランやイスラエルに関する時事問題やガザ地区の写真など、ワームのターゲットと見られる地域に関連する情報を記載している。

 WORM_WALLA.Bは、実行されるとまずキーボードのレイアウトセッティングを読み込むが、TrendLabsではこれを、マシンの使用言語を特定するためと見ている。マシンがアラビア語かペルシャ語を使用していない場合には、ワームはこの時点で活動を終えるが、いずれかの言語を使用している場合、Yahoo! MailやYahoo! Mail Betaから電子メールアドレスの情報を収集するという。

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