5年以内にケータイの世界を変える――イー・モバイルが開業

携帯電話では13年ぶりの新規参入となるイー・モバイルがサービスを開始した。

» 2007年03月31日 12時03分 公開
[國谷武史,ITmedia]

 携帯電話業界では13年ぶりの新規参入となるイー・モバイルが3月31日、サービスを開始した。HSDPA方式を採用した下り3.6Mbpsの高速データ通信サービスを提供する。

「ブロードバンドケータイ、通称『ブロケー』で革命を起こす」と話す千本倖生CEO

 千本倖生代表取締役会長兼CEOは、「携帯電話の革命が始まる記念すべき日。世界の携帯電話サービスは高速データ通信と高機能端末(スマートフォン)に向かっており、日本ではイー・モバイルがその先頭を走る。音声サービスが主体の日本の携帯電話を5年以内に塗り替えたい」と、意気込みを話した。

ビックカメラ有楽町店ではカウントダウンのセレモニーが行われた

 開業イベントの行われた東京都千代田区のビックカメラ有楽町店には、種野晴夫代表取締役社長兼COOや端末を提供するシャープの高森浩一取締役、マイクロソフトモバイル&エンベデット本部の梅田成二部長らが参加。午前6時から待っていたという先行申し込みユーザーに記念品を贈呈した。

 当初は高速データ通信に特化したサービスを提供し、月額基本料5980円の定額制を導入する。2008年春にはNTTドコモにローミングする形での音声サービスも始める計画だ。

 サービエリアは、東京23区内と名古屋市、京都市、大阪市の各一部地域で、5月末に関東圏では国道16号線内に、関西圏では兵庫県や大阪府内の大部分のエリアを広げる(関連記事)。その他の政令指定都市では、6月末からサービスを開始する。人口カバー率は6月末時点で50%近くに達する見込みだという。

 種野社長によると、3月31日現在での予約件数は2万件弱とのこと。予約の大部分をPDA型端末の「EM・ONE」が占めるが、「法人の申し込みが殺到しており、PCに挿して使うカード型(D01NE)がこれから伸びてくる」(種野社長)という。

 同社では今後年間で約30万加入を目指している。

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