グーグル、アマゾンと同じ(!?) 蘇生を試みるライブドアの姿――CGMを中核に、法人事業の強化も忘れず(3/3 ページ)

» 2007年04月03日 07時35分 公開
[津田聡一朗,ITmedia]
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CGM機能を法人相手に売っていく

 ポータルのCGM機能をOEMで法人向けに展開することも視野に入れている。各企業でイントラネットの中にブログやSNSを取り入れる傾向が強くなっていることから、出澤氏は「ナンバー1と認識するCGM領域で得た認知度・ノウハウを法人向け市場に展開していきいたい」と語る。データセンター(ネットワーク)事業ですでに約4000社の法人顧客を抱えており、まずはそこから営業を展開していく考えを示す。

原点回帰を促進するも、世界制覇の夢はまだ消えず

 出澤氏は「今までインターネット業界を支配してきたルールは、ポータルサイトや検索サイトのトップから誘導するというものだった。これからはRSSリーダーが、インターネットのスタートページになる」と、確信をもって近未来のインターネット像を推察する。そのRSSリーダーにおいて英語版の提供を始め、海外で展開することにより、「スタートページの制覇」を成し遂げようとしている。

 「RSSリーダーでナンバー1を獲得することは、ポータルや検索エンジンでナンバー1になることと同じ意味になると考えている。もう少し強めに言えば、今『検索サイトに表示されないサイトはインターネットの世界に存在しないのと同じ』と言われていることが、もう少しすれば『RSSリーダーに登録されないサイトは存在しないのと同じ』と言われるようになるのではないか」(出澤氏)

 現在提供しているのは日本語版のみ。英語版の提供で「日の丸サービスとして世界のデファクト獲得を目指したい」と、出澤氏は意気込んで見せる。

 果たして、「ライブドア」は蘇生するか――まずは9月の成果発表が待ち遠しい限りだ。

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