日本総合研究所、「次世代型ゼロエミッションシステム」の試験運用を開始

» 2007年04月03日 23時49分 公開
[ITmedia]

 日本総合研究所は、積水ハウスと共同で、国土交通省の2006年度「住宅・建築関連先導技術開発助成事業」の「住宅などに係る省資源、廃棄物削減に資する技術開発」に応募・採択され、2006年5月からICタグを活用した「次世代型ゼロエミッションシステム」(以下、本システム)の構築を進めてきた。2007年1月より試験運用を開始し、現在、順調に稼働している。

 本システムは、各施工現場より排出される建設副産物の重量をICタグおよびIT技術を効果的に用いることで、1棟ごとに実測把握するとともに、分別状態の良否を含む排出の状況を正確に把握することを目的とする。これらの実測データを集計、分析、検討することにより、現場の状況を関係者にフィードバックし、生産工程、施工工程の改善につなげることが可能となる。

 これにより、廃棄物の追跡は当然とし、さらに事業所内の廃棄物発生量の削減やリサイクルの推進をも実現。本システムを導入することで、排出事業者としての社会的責任(CSR)の推進に、より具体的に取り組むことができる。また、実測を行うことで、分別精度のさらなる向上が見込まれる。この結果、従来は焼却による熱回収でのリサイクルであったものが、マテリアルリサイクルが可能となり、一部については、有価売却が可能となった。

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