トランスコスモス、三井住友銀Gと業務提携――フィナンシャル・リンクとアウトソーシングを展開

» 2007年04月05日 20時38分 公開
[ITmedia]

 トランスコスモスと三井住友銀行グループの100%出資子会社で資金・決済に関する情報処理サービス、集金・事務・計算代行業務、コンサルティング業務を手掛けるフィナンシャル・リンクは4月4日、業務提携契約を締結したことを発表した。ECマーケットへの取り組み強化と収益機会の拡大を目指し、ECフルアウトソーシングビジネスを展開する。

 発表によると、ECフルアウトソーシングは、新たにECビジネスを始める法人顧客から、ECサイトの構築、EC販売事務局の運営、決済サービス、配送業務、問い合わせ対応など、ECビジネスに関わる業務を全般的に受託すること。これまでも、ECサイトの構築や販売事務局の運営に関するコンサルティングサービスはいろいろあったが、ECフルアウトソーシングは、トランスコスモスが販売代理店となるため、リスクを最小限に抑えながら短期間にECビジネスを始めることができる。その結果、新たな販路を開拓でき、事業の多角化を図れ、消費者の声をダイレクトに開発にいかせる体制が整うというメリットが得られるという。

 具体的な提携内容は、フィナンシャル・リンクが、ECサイト構築をはじめとするECサイト業務のフルアウトソースを希望する自社の法人顧客に対しトランスコスモスを紹介。同社のECサイト構築・運営機能を、預金口座振替、コンビニ収納による集金事務やデビットカード決済代行を行うSMBCファイナンスサービスを中心とする三井住友銀行Gの決済・金融サービスに融合させて、新たな販路の確保や事業多角化などを志向する法人顧客を対象とした、経営課題解決型ビジネスにつなげる。

 また、トランスコスモスが48.27%出資する、ECでのクレジット決済代行を行うサイバーソースと三井住友銀行Gは、クレジットカード決済における連携を検討しているという。

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