富士通、UTMを統合した負荷分散装置などIPCOM新モデルを発売

富士通は、サーバ負荷分散機能やセキュリティ機能を複合的に搭載するアプライアンス装置「IPCOM」の4種類の新モデルを販売開始した。

» 2007年04月11日 15時59分 公開
[ITmedia]

 富士通は4月10日、サーバ負荷分散機能やセキュリティ機能を複合的に搭載するアプライアンス装置「IPCOM EXシリーズ」の販売を開始した。搭載する機能により4つの製品が用意され、システム環境に合わせて機種を選べる。

画像 IPCOM EX INシリーズ

 IPCOM EXシリーズは、2004年4月より販売している「同Sシリーズ」の持つファイアウォール、帯域制御、負荷分散の機能に、昨今ニーズの高い各種セキュリティ機能を加え、搭載する機能の組み合わせにより4種類の製品として再構成したもの。機能が「全部入り」の「INシリーズ」を筆頭に、「SCシリーズ」「NWシリーズ」「LBシリーズ」で構成され、各シリーズでさらに性能差などによりミッドレンジ、エントリー、ハイエンドの3モデルがラインアップされる。いずれのシリーズもオプション形式で機能を追加できる点が特徴で、SC/NW/LBシリーズのハイエンドモデルはINシリーズにアップグレード可能。

 INは、サーバ負荷分散や帯域制御、リンク(回線)負荷分散の基本機能に、ファイアウォール、IPS(不正侵入防御)、アンチウイルス、コンテンツフィルタリングといった統合セキュリティ(UTM)機能を組み合わせた装置。SCは上記の統合セキュリティ機能のみを搭載した装置、またNWは帯域制御、リンク負荷分散、アンチウイルス、コンテンツフィルタリングなどの機能を搭載する。LBでは、サーバ負荷分散、帯域制御といったサーバ最適化の機能に絞っている。

 いずれのモデルも1Uのラックマウントサイズで、RoHS(EU有害物質規制)指令にも対応する。価格と出荷時期は以下のとおり。

製品名 価格(税抜き) 出荷時期
IPCOM EX INシリーズ 420万円〜 2007年4月中旬以降
IPCOM EX SCシリーズ 58万円〜 2006年10月出荷済み
IPCOM EX NWシリーズ 65万円〜 2007年4月中旬以降
IPCOM EX LBシリーズ 210万円〜 2006年10月出荷済み

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