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» 2007年04月17日 14時46分 公開

Intel、業界初のクアッドコアストレージサーバ発表

米Intelは、サンディエゴで開催された「Storage Networking World」で、業界初となるクアッドコアプロセッサをベースとするストレージサーバを発表した。

[Chris Preimesberger,eWEEK]
eWEEK

 データストレージシステムを提供する企業が増える中、Intelもその仲間入りをしようとしている。同社は4月16日、サンディエゴで開催された「Storage Networking World」で、業界初となるクアッドコアプロセッサをベースとするストレージサーバを発表した。

 同社の新サーバ「Storage Server SSR212MC2」はラックマウント型で、クアッドコアIntel Xeonプロセッサ5300シリーズを搭載する。NAS(Network Attached Storage)、SAN(Storage Area Network)、アプリケーションサーバなど、広範なエンタープライズ/中小企業向けストレージパッケージとして構成することが可能だという。

 Intelは2006年11月に初のクアッドコアプロセッサを投入して以来、4個の処理エンジン(コア)を備えたサーバ/デスクトップ用プロセッサを12種類リリースした。同社は4月初めに、クアッドコア製品ラインを組み込み市場に拡張した。そして今回は、OEM向けストレージ業界に同ラインを拡張したわけである。

 Intel Storage Server SSR212MC2では、1個または2個のデュアルコアIntel Xeon 5100シリーズプロセッサを搭載するオプションが用意されるほか、エンタープライズクラスのSAS(Serial-Attached SCSI)HDDまたは大容量のSATA(Serial ATA)HDDのいずれかを選ぶこともできる。

 オレゴン州ポートランドにあるIntelストレージグループのゼネラルマネジャー、マイク・ウォール氏は、「新クアッドコアサーバは、当社の従来世代の製品と比べて2倍以上のパフォーマンス改善を実現する。SSR212MC2ハードウェアプラットフォームは、効率的なソリューションを構築するためのパフォーマンスの高いビルディングブロックをリセラーとインテグレータに提供する」と話す。

 Intelの広報担当者によると、Microsoft、FalconStor Software、Open-E、OpenSUSE、Red Hat、Wasabi Systemsなど数社の企業がSSR212MC2をサポートするという。

 またIntelでは、EmulexやMellanox Technologiesといった大手ハードウェアベンダーとの協業を通じて、Fibre ChannelやInfiniBandなど広範なネットワーク接続オプションの利用を可能にする方針だ。「Intel Pro Dual Port Server Adapter」および「同Quad Port Server Adapter」は、ポートの連結による帯域幅の拡大やフェールオーバーによる信頼性の向上を実現する。Intel Storage Server SSR212MC2では、高度な電源/実装/冷却技術を組み込んだXyratexの2U(3.5インチ)シャーシを採用している。

 Intelはストレージサーバメーカーとしての知名度は低いが、今回発表されたサーバは同製品の第2世代となるものだ。

 IDCのストレージアナリスト、デビッド・ラインセル氏は米eWEEKの取材で、「このサーバは第2世代である。とはいえ、これがIntelのメインビジネスではないのは確かだ。エンタープライズストレージ業界が進化し、機能や技術面での差別化が重視されるようになるのに伴い、Intelのような企業が自社のコンポーネントを組み込み、ホワイトボックス市場やDIY市場といった特殊な新興市場にデザインプラットフォームを提供するチャンスが生まれた」と述べている。

 これらの新サーバは、SMB(中堅・中小企業)市場、そして企業市場全般で受け入れられるのだろうか。

 「それはリセラーやシステムインテグレータの力次第だ」とラインセル氏は話す。「Intelのプラットフォームは、業務に特化したソリューション、例えばビデオ監視サーバといったニッチ製品を開発するのに適した基盤を提供する。SMBや特殊なニーズを持った企業ユーザーが、既存のシステムOEMから提供される大規模で高度なシステムのコストを受け入れるのではなく、独自にソリューションを設計・構築することが可能になるのだ」。

 チップメーカーとしては有名だがストレージ企業としては無名のIntelが、EMC、IBM、Hewlett-Packard、Network Applianceなどの老舗企業が支配するストレージサーバ市場に進出できるだけのブランド力を持っているのだろうか。

 「Intelは、エンドユーザーの間でのブランド力を必ずしも利用していない。それよりも、ターゲット別ソリューションを販売あるいは開発する基盤を提供するために、システムインテグレータやVAR(付加価値リセラー)の間でのブランド力を利用しようとしている。顧客は、自分がIntelのプラットフォームを購入していることに気付かないかもしれないし、そんなことを気にしないかもしれない。彼らはエンドソリューションに関心があるのだ」(ラインセル氏)

 Intel Storage Server SSR212MC2の価格は、RAIDコントロールを装備しないモデルが2800ドルで、「Intel SRCSAS144e RAID Controller」を装備したモデルが3600ドル。同製品は既に、Intelのチャネルパートナーから提供されている。

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