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» 2007年04月24日 14時49分 公開

Longhornの最新テクノロジーと新機能を詳説するセミナーが開催

マイクロソフトの最新サーバOS「Windows Server “Longhorn”」が、いよいよ一般リリースに向けて動き出した。β3の登場を前に、東京と大阪で「Beta3セミナー」が開催され、Longhornの全貌が明らかになろうとしている。Longhorn β3とセミナーについて、マイクロソフト Windows Server製品部マネージャ、藤本浩司氏に話を聞く。

[富樫純一,ITmedia]

多くの新たなテクノロジーが投入されたLonghorn

 Windows Server Longhorn は2006年、一部のパートナー各社、または開発者向けに「β2」が限定的に公開され、検証作業が行われてきた。しかし、製品化に向けてユーザー企業を含めて広範に公開されるのは、この5月の「β3」からになる。それに先立ち、マイクロソフトでは4月26日に東京、5月15日に大阪で「Microsoft Windows Server “Longhorn” Beta3 セミナー」を開催する。

 ITmedia エンタープライズでもこれまで幾度となく紹介してきたが、Longhornには、検疫ネットワークを構築するためのテクノロジー、シンプルなサーバ管理を実現する新しいActive Directory、セキュリティと操作性が大幅に改善されたTerminal Serviceなど、多くの新機能が搭載されている。また、Longhornと同時に仮想化テクノロジー「Windows Server Virtualization」の開発も進められている。そうした新しい機能、新しいテクノロジーを紹介し、β3の評価、検証を行ってもらうことが、今回のセミナーの目的でもある。

 マイクロソフトのWindows Server製品部マネージャ、藤本浩司氏は、β3セミナーの開催意図について次のように話す。

 「Longhornは、Windows Server 2003に比べ、さまざまな機能がブラッシュアップされているだけでなく、カーネルも一新されています。Windows Server 2003では実現できていなかった機能強化点もたくさんあります。そうした1つ1つの機能強化点は、現在Windows 2000 ServerやWindows Server 2003を利用しているユーザーにとって有用であり、Longhornを利用することにメリットがあるとマイクロソフトは考えています。そこで、製品が登場する前のβ3という早い段階において、そうした新機能をキャッチアップし、評価に生かしていただくために、大規模なセミナーを企画しました」(藤本氏)

Windows Server部門の開発責任者が基調講演

 4月26日に東京で行われるセミナーでは、米MicrosoftのWindows Server部門ゼネラルマネージャー、ビル・レイン氏が登壇、「Windows Server “Longhorn”の全貌」と題した基調講演が行われる。レイン氏は、Windows Server各バージョンのプロジェクト管理、市場への供給と文書化を担当するほか、顧客との契約プログラム、パートナー企業との協力関係、HPC(High Performance Computing)に関連した業務にも携わる人物だ。藤本氏によると、レイン氏の来日は、米MicrosoftがLonghornを投入するに当たり、内部統制やWindows Vistaの導入などシステムを入れ替える企業が多い日本市場を最重視している表れだという。

 基調講演に続くゼネラルセッションでは、マイクロソフトのサーバープラットフォームビジネス本部による「Windows Server “Longhorn”が切り開く、新しいサーバーシステムと市場動向」、マイクロソフト ディベロップメントのウィンドウズ開発統括部による「Windows Server “Longhorn”の開発状況と既存アプリケーションの互換性」の2つのセッションが予定されている。

 前半のセッションでは、インテルのゲストスピーカーとともにマルチコア、仮想化、64ビットなどのプロセッサテクノロジーの移り変わりとLonghornとの関係についての説明が行われる。後半は、既存アプリケーションとの互換性についての注意点、評価ポイントがデモを交えて解説される。

 「ユーザーから一番の関心事として寄せられているのが、マルチコアプロセッサの話題です。多くの企業は、Longhornと一緒にサーバを入れ替えようと考えています。今回のジェネラルセッションでは、インテルとの協力体制により、インテルのマルチコアの戦略とLonghornとの関係について、製品が完成して実際に導入するときにはどうすべきか、そういった点を見据えた内容になっています。また、ユーザーにとって今使っているものが動くのか動かないのか、どれが使えてどれを入れ替えなければならないかということが評価するにあたって重要なことなので、2つ目のジェネラルセッションではコンパチビリティに関するセッションを入れています」(藤本氏)

Longhornの機能を詳しく解説

 午後は、4つの時間帯に3セッションずつ、合計12本のセミナーが行われる。ここでは、Longhornにどんな機能があるのか、主要や機能が詳しく解説される。また、動的なパーティション再割り当てを実現するダイナミックパーティション、障害を事前に予知する「WER」(Windowsエラー報告)の機能強化など、大幅に強化されたサーバの可用性、信頼性についてのセッションもあり、Itaniumソリューションの普及と開発を促進するコミュニティ「Itanium Solutions Alliance」がデモを交えながら紹介するという。

 「β3という早い段階でこうしたセミナーを開催し、今必要とされる情報を網羅して紹介するのは、Longhornは新しいハードウェアへの対応や仮想化など、新たなステージに上がるサーバOSだからです。β3には、製品版で提供される全機能が搭載されており、ユーザーインタフェースも日本語化されています。できるだけ早いタイミングで、できるだけ多くの情報を提供し、ユーザーやパートナーに評価していただきたいというのがセミナーの意義だと考えています」(藤本氏)

 特に、Windows 2000 Serverを使い続けている企業にとっては、ハードウェアのリース切れの時期を迎えるとともに、Windows 2000のメインストリームサポート期間も2005年6月で終了(延長サポートフェーズは2010年6月30日まで)するなど、リプレースは間近に迫った問題だ。この時期にWindows Server 2003へアップグレードするよりも、より信頼性が高く、数々の新機能が搭載されたLonghornに移行する方が望ましい。その意味でも、製品が発売される半年以上前の早期から評価を始めるべきであり、今回のセミナーはその契機として最適だろう。

 なお、セミナーの模様は開催後も随時、オンラインで情報提供が行われる予定だという。

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