WSS 3.0では、2つの新しいサイトテンプレートという形でブログとWiki機能のほか、簡単なプロジェクトや作業リストの管理に役立つ新しいリストが追加されている。そのほか、一般的な業務課題の解決に利用できるWSS 3.0用の新しいアプリケーションテンプレートも、幾つかダウンロード提供されている。
ブログはオンラインの日記で、インターネットユーザーが考えや意見、そのほかの情報を記録し、共有する手段として普及している。また、最近ではビジネスユーザーが、社内外のユーザーとの非公式なコミュニケーション手段としてブログを使用するケースが増えてきている。例えば、Microsoft製品チームの多くは、提供予定の製品機能の説明やこれらの機能に対するフィードバックの収集にブログを大々的に利用している。
ほかのブログ投稿ソフトウェアと同様に、WSS 3.0のブログでもユーザーの投稿記事が最新のものから順に時系列で表示され、テーマごとに記事を整理できる。また、訪問者がブログ記事にコメントを残したり、RSS(Really Simple Syndication)を使って記事を投稿することも可能だ(RSSを使うと登録されているブログ読者に記事の新着が通知される)。また管理者は、SharePointのサイトやリスト、ライブラリが変更されると、ユーザーに通知が届くようにRSSを設定することもできる。
これは新たに追加されたサイトテンプレートで、Wikiの作成をサポートする。Wikiは、情報を編纂・共有し、コンテンツの共同編集を可能にする簡単なメカニズムを提供する(Wikiは、オンラインの百科事典プロジェクト「ウィキペディア」によってインターネット上で広く知られるようになった)。Wikiの特徴的な機能は次のとおりである。
Wikiはそのシンプルな投稿モデルにより、特定の企業情報を収集および公開するためのツールとして普及する可能性がある。例えば、これまで文書化されていなかった作業手順を一連のWiki記事にまとめ、ユーザーがこれらの手順を簡単に検索したり、手順の変更または改善に合わせて更新できるようにするという使い方ができる。
「プロジェクトタスク」という新しいテンプレートは、以前のバージョンで作業項目や期日の管理に使われてきた「タスクリスト」を強化するものだ。プロジェクトタスクにより、基本的なプロジェクト管理ツールが追加され、例えば、タスクの状態と関係をガントチャートで表示できるようになる。
また、プロジェクトタスクリストの情報は、Microsoftが提供する多機能プロジェクト管理アプリケーションの「Microsoft Project Server」に取り込むことができる。取り込んだ一覧は複雑なプロジェクトを作成するためのたたき台として利用できるだろう。
WSS 3.0に搭載されるブログとWikiの新しいサイトテンプレートのほかにも、Microsoftは幾つか新しいアプリケーションテンプレートを用意しており、これらは無償でダウンロード提供されている。アプリケーションテンプレートは構築済みのWSS 3.0サイトで、特定のプロセスやタスク(例えば、提案依頼書の管理)に特化されている。企業が特定の問題をすばやく処理したり、パートナーがより高度なまたは特化したWSSアプリケーションを開発する基盤として利用できる。
以下に、新しいアプリケーションテンプレートがサポートするプロセスの例を挙げる。
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