ソースネクスト、Webベースの無料オフィスソフトを発表

ソースネクストは、米ThinkFreeと提携し、オンライン上でオフィススイートを利用可能なサービス「ThinkFree Online」の日本語版となる「ThinkFree てがるオフィス」β版の提供を開始した。正式版は9月の予定。

» 2007年05月14日 17時51分 公開
[ITmedia]

 ソースネクストは5月14日、米ThinkFreeと提携し、オンライン上でオフィススイートを利用可能なサービス「ThinkFree Online」の日本語版となる「ThinkFree てがるオフィス」β版の提供を開始した。正式版は9月にお目見えの予定。

 ThinkFree Onlineは、文書作成、表計算、プレゼンテーションの3アプリケーションから構成されるWeb上のオフィススイートで、いわゆるSaaSの一種。基本的なユーザーインタフェースは「Microsoft Office 2003」を踏襲している。また、作成したファイルは、1Gバイトのオンラインフォルダのほか、ローカルPCにも保存でき、PDF出力なども可能となっている。

 ソースネクストでは、ポータル画面のナビゲーションなど、現時点では一部だけにとどまっている日本語化を正式版のリリースまでに整備していく意向であるほか、ThinkFreeがすでに提供している検索やタグ付けが可能なドキュメントの共有サイト「ThinkFree Docs」に、インプレスジャパンとエクスメディアからコンテンツの提供を受け、日本向けのアレンジを図っていく。また、現時点では、「Microsoft Office 2007」で採用されているOpen XMLには対応していないが、こちらも正式版のリリースまでに対応が図られる予定。

 このほか、バナー表示を削除したり、ローカルとの同期機能をはじめとするオフライン機能を追加できる有料サービスも提供予定。また、パッケージ版も用意されるという。

 売り上げよりもまずユーザーの獲得を狙うソースネクストは、初年度の利用ユーザーを100万ユーザーに据え、3年後には400万ユーザーを狙う。


 韓国Haansoftの子会社であるThinkFreeが提供するThinkFree Onlineは、すでに全世界で27万人以上のユーザーが利用しているという。アジア圏では、今回の日本語版の発表のほか、韓国ではNAVERがOEMの形ですでに提供しており、また、中国でも現在サービスインに向けた交渉が進んでいると言われる。「Google Docs」や「Google Spreadsheets」に見られるようにオフィススイートのSaaS化を進めるGoogleも2006年末、ThinkFreeに対し、ThinkFree Officeソリューション群の一括買収を持ちかけるも、ThinkFreeはこれを拒絶している。

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