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» 2007年05月15日 21時11分 公開

アッカの坂田社長、WiMAX事業への参入に手ごたえ

アッカの坂田好男社長は、2007年12月期第1四半期決算説明会でWiMAX事業についての方針を明らかにした。

[國谷武史,ITmedia]

 アッカ・ネットワークスは5月15日、2007年12月期第1四半期決算を発表した。説明会の席では、総務省の示した2.5GHz帯の広帯域移動無線アクセスシステム免許方針案について、坂田好男代表取締役社長がWiMAX事業参入に向けた同社の考えを明らかにした。

坂田好男社長

 この日総務省が公開した免許方針案は、原則として既存の携帯電話キャリア以外の新規参入を促す方針が示された。アッカ・ネットワークスは、2.5GHz帯を利用する次世代無線サービスの1つ「WiMAX」への事業参入を表明しており、総務省の示す案では同社とウィルコムが条件を満たす形となっている。

アッカがまとめた総務省の次世代無線サービス免許方針案

 坂田社長は、「次世代サービスは第3世代携帯電話サービスを補完するような利用方法も議論され、既存の携帯電話事業者へ優先的に電波周波数が割り当てられることを危惧していた。新規事業者を優先する案が示されて安心している」と述べた。

アッカが推進するWiMAXの事業戦略

 WiMAX事業について、同社は以前からインフラ分野に注力するとしており(関連記事)、携帯電話事業のようなインフラや端末提供、サービス提供を1社で行う垂直統合型ビジネスは展開しないという。

 「総務省案はサービス提供のみを行うMVNO事業者の参入も求めており、当社の主張してきた水平分業型のビジネスモデルが受け入れられた。MVNOがさまざまなビジネスを創出できる環境を提供したい」(坂田社長)という。

 坂田社長は、改めてインフラサービスに注力する考えを示している。特に地方展開については、「WiMAXへの関心が高いとされるケーブルテレビ事業者団体とは認証やローミングの可能性なども話し合っている。自治体と連携して公共サービス的にWiMAXを展開する方法もあるだろう」と話し、都市部以外では他のサービス事業者との提携も視野に入れている。

 具体的な事業体制については未定としながら、インフラサービスにおいても1社単独に拘らずに他のネットワーク事業者との連携を考慮するという。サービス内容については、固定通信サービスと連動させたFMC(Fixed Mobile Convergence)を中心に展開する。「FMCは特にM2Mソリューションとの相性が良く、ネットワークサービスの幅が広がる」と坂田社長は話す。

 総務省案は今後、一般から意見を加味して電波管理審議会の議論を経て最終決定される。最後に坂田社長は、「仮に事業免許を取得できない場合はMVNOとして参入する可能性もあるが、あくまでオペレーターとして恥ずかしくない運営体制や資金面を整備し、事業免許を取得したい」と抱負を述べた。

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