富士通、組み込みソフトウェア「Inspirium」シリーズを拡充

富士通は、携帯電話やカーナビ向けの汎用組み込みソフトウェア「Inspirium」シリーズに、新たなDRM規格の1つであるMarlinに対応した製品など3製品を追加した。

» 2007年05月18日 19時55分 公開
[ITmedia]

 富士通は5月18日、携帯電話やカーナビ向けの汎用組み込みソフトウェア「Inspirium」シリーズに、UI実行基盤ソフトウェアの「Inspirium UIマネジャー V1.0」「Inspirium UIライブラリ V1.0」を追加した。また、デジタル著作権管理の規格「Marlin」に対応する「Inspirium DRMライブラリ for Marlin V1.0」を、6月中旬から販売する予定。

 「Inspirium UIマネジャー V1.0」は、組込み機器のUI実行基盤ソフトウェア。UI定義データとプログラムロジックを分離したソフトウェア構成となっており、デザイナーとプログラマーが並行して開発を進められる。「Inspirium UIライブラリ V1.0」は、オープンソースのGUI開発ツールである「WideStudio/MWT」のランタイムライブラリをベースに品質を高めたもの。Eclipse NAB プロジェクトが提供するプラグインを用いれば、Eclipse上での開発も可能。

 「Inspirium DRMライブラリ for Marlin V1.0」は、新たなDRM規格であるMarlinの仕様のうち、IPTV-ES(IPTV End-point Service)にいち早く対応し、顧客がIPTVサービスを早期に立ち上げる支援をする。ライセンス管理データベースのトランザクションが不完全に完了した場合に、整合性を保つ「アトミシティ保証機能」や、機器の時刻改竄による不正利用防止機能などが強化されている。

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