Akonix Systemsによると、IM(Instant Messenger)を介するマルウェアの数は前年に比べ73%増加し、170種類に上っているという。
2007年に入ってから5月までの間に発見されたIM(Instant Messenger)を介するマルウェアの数は前年同期に比べ73%増加し、170種に上った――セキュリティ企業のAkonix Systemsがこのようなレポートを公開した(関連記事)。
同社のIM Security Centerによると、IMのネットワークを介して広がる悪意あるコードは、5月だけでも20種類に上ったという。中でも新たに登場した「Culler」には4種類の亜種が確認された。
また5月には、KazaaやeDonkeyといったP2Pネットワーク上でも、11種類の攻撃が発見されたとしている。
同社のマーケティング担当バイスプレジデント、ドン・モントゴメリ氏はリリースの中で、「ビジネスコミュニケーションにおいて利用が普及するにつれ、IMは、ハッカーにとって魅力的な侵入手段になってきた」と指摘。ビジネス上重要なコミュニケーションや取引を行う上で、何らかの保護対策が求められるとしている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.