セキュリティ強化のモバイルワーカー向けThinkPad、レノボ・ジャパン

レノボ・ジャパンはIntel Centrino Proを搭載したThinkPad X61シリーズを発表した。

» 2007年05月31日 21時47分 公開
[ITmedia]

 レノボ・ジャパンは5月31日、Intel Centrino Proプロセッサ・テクノロジーを採用したモバイルノートPCの新製品「ThinkPad X61」および「ThinkPad X61 Tablet」を発表した。I/Oポートの無効化やHDDパスワード保護などセキュリティ機能が強化されている。

 X61シリーズは、パスワードや暗号鍵でハードウェアやソフトウェアを管理する「Client Security Solution」や指紋認証機能、32ビットのHDDパスワード保護機能を備える。USBポートやIEEE1394などのT/Oポートを任意指定して機能を無効化でき、パスワード保護機能と組み合わせることで、外部への情報漏えい防止や第三者による不正アクセスを防止する。

ThinkPad X61

 また企業の管理者は、日立製作所の「JP1」などCentrino Proの「アクティブ・マネジメント・テクノロジー」に対応したクライアントPC管理ツールを利用することで、リモート環境にあるX61およびX61 Tabletの状態確認や遠隔操作ができるため、管理業務を効率化できる。

 CPUは、デュアルコアのインテル Core 2 Duo プロセッサが搭載され、マルチタスク環境における高速処理を可能にしたほか、利用環境に応じてバッテリ駆動をコントロールする「バッテリ延命モード(Battery Stretch)」を新たに搭載し、拡張バッテリと併用して最長11時間の駆動が実現するという。

 HDDには落下時の衝撃を和らげるため「HDDショック・アブソーバー」や、ゴム製クッションで保護された「HDDショック・マウンテッド・ドライブ」を装備する。また、落下を予測してHDDの磁気ヘッドを退避させる「ThinkVantage ハードディスク・アクティブプロテクション・システム」を用意され、衝撃時のデータ保護を高めた。

 X61 Tabletは、低反射液晶画面を採用して、直射日光下でも高い視認性を確保するほか、本体の向きに応じて画面表示が素早く切り替わる「アクティブ・ローテーション機能」や、デジタイザ・ペンと指の両方で入力操作ができる「マルチ・タッチ機能」を備えている。

主要モデルのスペック
シリーズ X61 X61s X61Tablet
製品番号 76753BJ 76754BJ 767549J 766811I 7764B4J
OS Windows XP Professional Windows Vista Business Windows Vista Ultimate Windows Vista Business
CPU Core 2 Duo T7100(1.80GHz) Core 2 DuoT7300(2GHz) Core 2 Duo L7500(1.40GHz) Core 2 Duo L7500(1.60GHz)
チップ・セット モバイル インテル GM965 Express
セキュリティ・チップ あり(TCG V1.2準拠)
その他セキュリティ セキュリティー・キーホール、パワーオン・パスワード、ハードディスク・パスワード、スーパーバイザー・パスワード
指紋センサー あり
メモリ 512MB 1GB 2GB 1GB
ビデオRAM容量 最大128MB 最大256MB 最大251MB
ディスプレイ 12.1型TFT液晶(1024×768画素、1677万色)
HDD 80GB 120GB 160GB 80GB
ワイヤレス IEEE802.11a/g/n、Bluetooth
イーサネット 10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T
サイズ 268×211×20〜35mm(W×D×H) 274×244×27〜33mm(W×D×H)
質量(バッテリ含) 1.42kg 1.43kg 1.30kg 1.85kg
標準バッテリ駆動時間 3.7時間 3.4時間 3.9時間 3.0時間
直販価格 16万3800円 21万5250円 21万5250円 25万6200円 26万400円

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