Trend Microによると、TIのグラフ電卓「TI89」に感染するウイルスの駆除プログラムを、作者自らがリリースした。
Texas Instruments(TI)のグラフ電卓「TI89」に感染するコンセプト実証型ウイルスが公開された数日後、作者自らがこのウイルスを駆除するプログラムをリリースした。Trend Microが6月5日のブログで伝えた。
このウイルスはSymantecなどのセキュリティ各社が報告していたもので、TI89のモジュールに寄生する形で感染し、画面に「t89.GAARA」というメッセージを表示する。一部では「TI.Tigraa.a」と命名されている。
Trend Microによると、今回このウイルスの駆除プログラムが2種類リリースされた。1つはウイルスにパッチを当てて実行できなくするもの、もう1つはウイルスが作成したEPOインジェクションを見つけてパッチを当てる形を取っている。
Trend Microでは今回の電卓ウイルスについて、十分なコンピュータ機能とパワーを備えた家電なら、マルウェアの実行に利用可能であることを示すものとして、注目に値すると指摘していた。
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