使えるコンピュータシステムとは――年金問題とポイント交換オルタナブログ通信(3/3 ページ)

» 2007年06月15日 13時18分 公開
[森川拓男,ITmedia]
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 加藤恭子氏きょこ コーリングに投稿された、メアドの使い分けでわかったことというエントリーが実に興味深かった。

 ここでは、どこから自分のアドレスが漏れるのか検証するために300ものアドレスを持っているという人物のことが紹介されている。ネットでメールアドレスを登録する必要があるたびに違うアドレスにしていたら、300にもなったというが、その甲斐あってどこからアドレスが漏れるのかが分かったというからスゴイ。つまり、特定のところで使ったアドレスにだけ、スパムが来るというのだ。著名な大企業も含まれるというが、その結果は教えてもらえなかったそうだ。しかし、加藤氏も書いているが、確かにその結果を知りたいような気がする。

 また、このエントリーに書かれたコメントにも興味深いものがあった。それは、幾つもメールアドレスを持っている人は、パスワードが同一になりやすいという指摘だ。確かに、アドレスごとにパスワードを変えるのがよいことは分かっていても、数が増えれば増えるだけ、結局は同じ、もしくは似たようなパスワードにしている気がする。

 筆者の場合はメールアドレスを「役割ごとに」使い分ける形にしているが、この機会に運用方法も含めて整理してみようと思わずにいられなかった。

書籍検索の復讐? GoogleのノートPC盗む(海外速報部ログ)

 日本では著作権の問題が各方面で審議されているところだが、ことにネット上の著作権というのは現在進行形として進んでいることを忘れてはならないだろう。

 「Google書籍検索」は、まだ日本語版ではサービス提供されていないが、書籍をスキャンして、本文から検索できるというもの。これに対して出版社側はGoogleを提訴するなど、もめているのだ(関連記事)。この問題はすでに数年を経ているが、いまだに一部出版社との対立が続いているという。

 その最中、ある事件が起きたことが、ITmedia海外速報部・広瀬氏「海外速報部ログ」によって報告された。Google書籍検索が許可なく作品を「盗んでいる」という出版社幹部が、Book Expo Americaで、GoogleブースからノートPCを盗んだというのである(書籍検索の復讐? GoogleのノートPC盗む)

 広瀬氏も指摘するように実に大人げない行動である。自分がやられたから、やり返すというのは子供と同じだ。しかし、この出来事は著作権問題の深刻さも垣間見せてくれるような気がしないだろうか。

入梅だよ!緑色飲料大躍進まつり(テクノロジー解放日記)

 さらに気になったエントリーを2つほど紹介したい。

 PCの前で仕事をする筆者など、ついつい炭酸飲料を必要以上に飲んでしまうことがある。筆者の場合、ペプシを好んで飲むことがあるが、そのペプシから「キュウリ味」が発売されるというから驚いた(関連記事)。「ペプシネックス」が案外おいしかったので、これは果たしてどうかしらと思っていたら、小椋一宏氏「テクノロジー解放日記」に、入梅だよ!緑色飲料大躍進まつりという興味深いエントリーが投稿されていた。キュウリ味のペプシアイスキューカンバーを始めとして、なぜかいま発売されている緑色ドリンクを飲み比べているのだ。

 果たしてどれがおいしいのか。エントリーを読んで、読者自身の舌で確認してほしい。なお、筆者の冷蔵庫にも購入してきたペプシアイスキューカンバーがあるのだが、飲むのはこれからだ。

 また、ジャンクフード好きな人で炭酸飲料とともに食べてしまうものの1つが、ハンバーガーではないだろうか? ハンバーガーといえば、「メガマック」「メガテリヤキ」などといった巨大で高カロリーな商品が出だして話題となっているが、ここに1つの黒船が再上陸した。かつてアメリカから進出し、撤退していった「バーガーキング」だ。エリック松永氏「THE MAN WITH THE ENTERPRISE ARCHITECTURE」でも、バーガーキングのリベンジ♪というエントリーが投稿された。果たして、バーガーキングは“高カロリーバーガー”が流行しはじめた日本で定着するのか、それとも再び敗退するのか。ハンバーガー好きの筆者としては注目したいところだ。

 最後に6月4日〜6月10日の週間アクセスランキングから注目点を紹介しよう。

 今週の連載で最大の注目は、比較的社会問題とリンクしたものが上位になったことだろうか。1位になった「“中毒性”ある受託開発がソフトウェアベンチャーの躍進を阻む」(大迫正治 REPEDANT BLOG)は、今回取り上げた年金問題とリンクしているといえよう。

 また、2月に投稿された「メガテリヤキ、メガチキンフィレオ、ネーミングに異論あり」(テクノロジー解放日記)が2位になったのは、メガテリヤキの再登場や、バーガーキング再上陸などといったことから検索されたものだろうか。

 このような中で、「携帯への音楽ダウンロード:どこまでがOKなのか(1)」(栗原潔のテクノロジー時評Ver2)など、前にも取り上げたストレージ・サービスの判決から派生したエントリーが相変わらずランクインしていたのも興味深いところだ。

 以上、6月7日から6月13日にかけてのオルタナティブ・ブログに投稿されたエントリーから、筆者が気になったものをピックアップしてみた。

 オルタナティブ・ブログには、数多くの興味深いエントリーが投稿されているが、ここで取り上げたのは、あくまでもその中のごく一部。泣く泣く取り上げなかったエントリーの数のほうが圧倒的に多いのだ。ぜひ、本記事を通して興味を持つものがあったら、それぞれのブロガーの本投稿も読んでほしいと思う。

 オルタナティブ・ブログを読む際の参考としては、まず「ブロガー一覧」から見ることをオススメする。各ブロガーの最新投稿タイトルから、自分の興味があるエントリーを探すことが可能だ。そこからお気に入りブロガーを見付けることもできるかもしれない。また、「最新投稿一覧」から、オルタナティブ・ブログ全体の最新投稿記事をRSSリーダーなどでチェックするのもよいだろう。

 ITの今を知る、新たな発見があるに違いない。

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