米国大使館がウイルス配信? McAfeeが危険サイトに分類

McAfeeが在モスクワ大使館のメーリングリストに2件のアドレスを登録したところ、ウイルス付きプレスリリースが届いたという。

» 2007年06月22日 08時45分 公開
[ITmedia]

 モスクワにある米国大使館が、登録ユーザーにウイルス付き電子メールを送信しているという。セキュリティ企業のMcAfeeが6月21日のブログで報告した。

 McAfeeは同大使館サイトの「Information Resource Center」で、メーリングリストに2件のアドレスを登録した。ところが両方のアドレスに、プレスリリースなどの情報とともに「Stration.dr」というウイルスが付いたメールが届いたという。

 2件のアドレスはそれぞれ別の日に登録していることから、ウイルスが届いたのは偶然とは思えず、少なくとも「moscow.usembassy.gov」のアドレスあてに送信されたメールアドレスは安全ではないとMcAfeeは指摘する。

 米国政府が意図的に感染メールを送信しているとは思えないため、登録メールアドレスなどのリストが外部から参照できる状態になっているか、このリストへのアクセス権を持っている人物がウイルスに感染している可能性などが考えられるという。

 この問題を受け、危険サイトを警告するMcAfeeのSiteAdvisorサービスでは、在モスクワ大使館の「usembassy.gov」を、危険サイトを示す「赤」に分類した。SiteAdvisorで政府機関の公式サイトが「赤」に分類されたのは初めて。問題は関係機関に通報済みだという。

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