「ハリー・ポッター」ネタバレ問題、攻撃者が語る流出の手口

「ハリー・ポッター」完結編を盗んだと称する人物は、出版社から本の内容を盗み出したと主張、その手口を公開している。

» 2007年06月22日 09時36分 公開
[ITmedia]

 7月に発売予定の「ハリー・ポッター」完結編の結末と称する内容がWebに書き込まれた問題で、これを投稿した人物は、出版社から本の内容を盗み出したと主張、その手口を公開している。

 ネタバレ投稿は、「Gabriel」と名乗る人物がFull Disclosureのメーリングリストに書き込んだ。ファンの最大の関心事である「登場人物の誰がどうやって死ぬのか」を暴露し、「この入手データのおかげで、近々発売される最新刊は読んでも無駄だし、さぞや退屈なものとなるだろう」とコメントしている。

 Gabrielは、この情報をハリー・ポッターシリーズの出版社であるBloomsbury Publishingから盗んだと称している。利用したのは、「milw0rm」にあったエクスプロイトコードをダウンロードさせる手口。同社従業員に電子メールのリンクをクリックさせてWebブラウザを開かせ、さらにアニメアイコンをクリックさせて、バックグラウンドでデータにアクセスしたという。

 この手口で完結編を盗み出すのは「いとも簡単だった」とGabrielは言い、「Bloomsbury Publishing社内で驚くほどたくさんの人間が、この本のコピーやあらすじを持っていた」と記している。

 もちろん、ハリー・ポッターの結末も含め、Gabrielが書き込んだ内容が事実だという確証はまったくない。

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