Vistaの脆弱性対応は優れている――MSが改めてアピール

Windows Vistaの脆弱性対応は「LinuxやMac OS Xに比べてはるかに優れている」という報告書の更新版をMicrosoftが発表。

» 2007年06月25日 09時03分 公開
[ITmedia]

 米Microsoftは、Windows Vistaの企業向けリリースから半年間の脆弱性発見・修正状況を、ほかのOSと比較した報告書を発表した。

 今回の報告書は、リリース後90日間の状況を分析した3月の報告書のアップデート版となる。いずれもMicrosoftのTrustworthy Computing部門でセキュリティ戦略ディレクターを務めるジェフ・ジョーンズ氏がまとめた。

 比較に使ったのはWindows XPと、Red Hat、Ubuntu、NovellのLinuxディストリビューション、およびAppleのMac OS X。それぞれリリース後最初の半年間で、修正された脆弱性と未修正の脆弱性の件数を比較した。

 今回は特に、深刻度が高い脆弱性のみカウントし、中/低レベルの脆弱性を除外した分析結果を公表。また、Linuxディストリビューションではデフォルト以外のコンポーネントの脆弱性を除外したという。

 その結果のグラフを見ると、Windows Vistaの深刻な脆弱性は、修正済み・未修正を含めて約10件と、最も少なくなっている。最も多いのはRed HatのRHEL4WS(70件以上)、次いでNovell SLED10(50件)、Ubantu 6.06LTS(30件)、Windows XP(約25件)、Mac OS X 10.4(約20件)の順だった。

 ジョーンズ氏はこの分析結果を受け、「Windows Vistaの脆弱性対応はWindows XPよりも改善され、LinuxやMac OS Xに比べるとはるかに優れていることが、前回の分析に引き続いて示された」と記している。

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