企業ブログ炎上やスパム投稿を防止――パスロジが認証代行サービスを強化

パスロジは、個人認証の代行サービス「パスロジ!ASP」の機能を強化し、企業ブログの炎上やスパム投稿を防ぐ「本人確認システム」を提供する。

» 2007年06月29日 16時55分 公開
[ITmedia]

 パスロジは6月29日、個人認証の代行サービス「パスロジ!ASP」の機能を強化し、企業が運営するブログの炎上やスパム投稿を防ぐ「本人確認システム」を導入することを明らかにした。

 パスロジは、個人認証用のワンタイムパスワードをASP形式で提供する認証アウトソーシングサービス。携帯電話を登録することにより、「パスロジID」とワンタイムパスワードが発行される。

 新たに追加された本人確認システムでは、この仕組みを企業が運営するブログやコミュニティサイトに対し提供する。パスロジIDが発行されるのは、携帯電話の登録時に本人確認を済ませているユーザーのみ。もしトラブルなどが発生し、該当するパスロジIDのユーザーを利用停止とすれば、携帯電話を買い換えない限り再参加は行えなくなる。

 企業としてブログやコミュニティを運営する際には、大量の書き込みが集中する「炎上」や広告の書き込みを行う「スパム投稿」のほか、他人へのなりすましや嫌がらせといった迷惑行為への対策が欠かせない。同システムによって書き込み元本人を特定できる仕組みを担保することで、迷惑行為や脅迫、詐欺といった犯罪に対する抑止力になるとしている。

 なお、パスロジIDそのものには個人情報は含まず、同一ユーザーでもサイトが異なれば別のIDが割り振られる仕組みだ。これにより、複数のサイトの履歴を付き合わせることでユーザーの行動を特定する行為を防ぐという。

 本人確認システムは7月2日より提供される。パスロジ!ASPの価格は、基本料金は3000円。1ボックス当たりの月額料金は1500円、1回の認証成功ごとに2円。企業サイト料金固定プランの場合は初期費用が3150円、月額料金は5万4075円。

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