エス・エス・ジェイ 内部統制用テンプレートを販売開始

来年4月より実質施行される日本版SOX法に備え、文書化作業の効率化を図る製品が発表された

» 2007年06月29日 17時43分 公開
[ITmedia]

 バックオフィス・マネジメント・ソリューションを提供するエス・エス・ジェイは、内部統制ソリューション「QPR J-SOX」における文書化作業の更なる効率化を図るため、「QPR J-SOX SuperStream(スーパーストリーム)テンプレート(以下SuerStreamテンプレート)」を6月29日から販売する。導入効果としては、ユーザーの内部統制における文書化作業が、大幅に軽減されるという。同社の主力商品名の前に付けられた、QPR J-SOXとは、フィンランドのQPR社のバランス・スコアカード、プロセス・マネジメントなどの製品群を元に組み合わせたもの。日本独自の文書化テンプレートを標準搭載している。内部統制の文書化から有効性評価までを共有データベースで管理することにより、内部統制の構築を効率的に行うことが可能になる。

 2008年4月より施行される日本版SOX法に備え、上場企業およびその子会社などの対象企業では、内部統制の構築が急務となっている。実質、同月からは運用フェーズに入るため、今年中に文書化の作業を終える必要があると言われている。しかし、エス・エス・ジェイによれば、内部統制の初期フェーズとなる文書化の作業は、対応する業務範囲や部門が多岐にわたることから、多くの企業で、その莫大な作業量に対応が遅れる可能性が高いと予測されるという。

 QPR J-SOXは、文書化の作業や有効性評価を効率的に行なうツールをはじめ、会計士グループが作成した内部統制に関する標準的な業務フローと想定されるリスクがあらかじめ定義された標準テンプレートが提供されている。ユーザーは、その標準テンプレートを自社の業務に合わせ変更を行ない、リスクに合わせた統制行為(コントロール)を追加記述することで、自社の文書化3点セット(業務フロー、業務記述書、リスクコントロールマトリックス)を作成することができる。今回発売する「SuperStreamテンプレート」は、SuperStreamのIT業務フローや統制機能などを文書で提供し、QPR J-SOXの標準テンプレートのリスクに対するコントロールの紐付けを行なったものをテンプレートとして提供するものだ。この「SuperStreamテンプレート」を利用することで、文書化を全て手作業で行った際と比べ、大幅に作業を軽減することが可能だという。

 なお「SuperStreamテンプレート」の販売価格は30万円(1モジュール)からの予定。

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