日本オラクル、DB監査ソリューション「Oracle Audit Vault」を発表

日本オラクルは7月4日、内部統制強化と情報漏洩防止対策に必要な監査ログの取得、保全、リポートを目的とした製品「Oracle Audit Vault」を発表した。

» 2007年07月05日 07時00分 公開
[石森将文,ITmedia]

 日本オラクルは7月4日、内部統制強化と情報漏洩防止対策に必要な監査ログの取得、保全、リポートを目的とした製品「Oracle Audit Vault」の提供開始を発表し、報道陣に対する説明を行った。同社によると、企業は同製品を利用することでコンプライアンス関連の報告を統合・簡素化しコストを削減することができ、また事前にリスクを検出することにより顧客情報や営業情報など、機密性の高い情報のセキュリティを向上させられるという。

Oracle Audit Vaultの投入により、オラクルはセキュリティソリューションを包括的にカバーするベンダーとなった。

 現在企業では、日本版SOX法など法規制への対応や、予防的統制が必須となっている。だが依然として、データベースの実装や運用をシステムインテグレータに任せている企業も多い。そういった場合、社外の管理者に必要以上のデータベース権限を与えてしまうケースもあるが、これではデータベースのログに証拠としての客観性を保証できない。しかしOracle Audit Vaultなら、Oracle Audit Vaultの管理権限とログの管理権限を切り分けて付与できるため、例えば「管理者に与える権限」と「監査人に与える権限」というように、権限を個別に設定できる。これにより、職務分掌に基づいた権限分離が可能になるという。

Oracle Audit Vaultは監査ログに対して抱える企業の課題を解決するという。

 日本オラクルは今後、Oracle Audit Vaultを包括的なガバナンス、リスク、コンプライアンス製品群の主要ソリューションと位置づけ、企業の情報漏洩リスクと潜在的なコンプラインス違反リスクの軽減を目指すとしている。

 なお今後のロードマップとしては、Oracle Audit Vaultの監査対象をOracle Databaseだけでなく、SQL ServerやDB2などに広げることも予定しているという。

 Oracle Audit Vaultの出荷開始は8月7日。価格は「Oracle Audit Vault Server」が1プロセッサ/6,562,500円(税込)、「Audit Vault Collection Agent」が1プロセッサ/393,750円(税込)となる。

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