米国時間の7月11日、米国Oracle Corporationは、400以上の新機能を備えた「Oracle Database 11g」を発表した。
米国時間の7月11日、米国Oracle Corporationは、Oracle Databaseのメジャーアップデートとなる「Oracle Database 11g」(以下、Oracle 11g)を発表した。
同社シニアバイスプレジデント(データベース サーバテクノロジー担当)、アンディ・メンデルソン氏によると、今回のリリースの重要なポイントは、2つ挙げられるという。それは「Real Application Testing」と「Oracle Data Guard」である。
Real Application Testingは、データベースおよびOSのアップグレードや、ハードウェアの構成変更を伴うシステム更新の際に、本番と同じ環境でパフォーマンスや安定性をテストできる機能である。「Real Application Testingが提供する機能は、ほかのデータベース製品ではまだ実現されていない」とメンデルソン氏。
またOracle Data Guardは、災害およびシステム障害に有効な機能であり、リポート、バックアップ、テスト、本番データベースへのローリングアップグレードを行う際に、スタンバイデータベースへも負荷を分散できるという(Oracle 10gにも同名の機能があるが、スタンバイ側は利用できなかった)。これにより、本番システムのパフォーマンスが向上され、コストパフォーマンスに優れた災害/障害対策ソリューションを実現できるとのことだ。
なお同社の発表によれば、Oracle 11gのβプログラムに参加したIndependent Oracle Users Group(IOUG)の年次総会参加企業のうち、35%が1年以内にOracle 11gへアップグレードする計画だという。
Oracle 11gは、まずLinuxプラットフォームを対象に、8月から販売が開始される。HP-UX、AIX、Solaris、Windowsといった各プラットフォーム対応版の出荷時期については、今後発表される。
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