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» 2007年07月23日 15時40分 公開

「UTMもメールセキュリティも大規模志向」、ソニックウォールが新しい方向性 (1/2)

米SonicWALLは、2006年よりメールセキュリティ分野に参入、UTMやSSL VPNに続く第3の柱と位置づける。最近バージョンアップしたSES6.0の機能や今後の展開について、同社プロダクト担当に聞いた。

[井上猛雄,ITmedia]

 「多くのユーザーは、日夜送られてくるスパムメールに悩まされている。しかし、われわれのソリューションを使えば、スパムメールや、メールにかかわるさまざまなセキュリティの問題を解消できる」と自信を見せるのは、米SonicWALLでプロダクトマネジメントを担当するグレブ・バドマン シニア・ディレクター。

画像 米SonicWallでプロダクト・マネジメントシニア・ディレクターを務めるグレブ・バドマン氏

 同社の調査によると、2007年第1四半期におけるスパムメールは、前期と比較して44.4%ほど増加しているという。また、スパムメールを含むフィッシング、ウイルス、ディレクトリハーベストアタック(DHA:不特定多数のユーザーに対し総当り的にスパムメールを送りつける攻撃)も24.4%と増え続けている。このようなメールにかかわる脅威からユーザーを守るためには、恒常的かつ包括的なメールセキュリティ対策が肝要だ。

 米SonicWALLは、2006年2月に米Mail Frontierを買収し、同社のメールセキュリティ技術をベースにしたアプライアンス製品「SonicWALL Email Security」(SES)を市場に投入している。これは、UTM(統合脅威管理)やSSL VPNに続く情報セキュリティのソリューションとして、同社の第3の柱となる製品。アンチスパム/アンチフィッシング機能に加え、DHA攻撃やDoS(サービス妨害)攻撃の防御、ポリシーベースのコンテンツフィルタリング機能、内部からの情報流出を防ぐコンプライアンス機能などもサポートしている。

画像 大規模向けのSES 6000/8000は、ユーザーライセンス数が5000人以上の規模で1日に1億通ものメールを処理できる

 バドマン氏は、「SESは、内側と外側の両方向からのメールセキュリティの脅威を単一で防御できる統合メールセキュリティアプライアンス。50ユーザーぐらいの小規模から、数万ユーザーまでの大規模な企業に対応できるスケーラビリティが高さが特徴」と説明する。この6月には、SESに搭載される最新のファームウェア「SonicWALL Email Security 6.0」(SES 6.0)も発表しており、国内でさらに販売促進を図る考えだ。

画像スパムの検出精度が向上

 同社はSES 6.0において、防御機能を高め、ユーザーの管理や使い勝手も向上させている。例えばセキュリティ面では、同社は従来よりユーザーからのスパム情報を集約するデータベース「SMART Network」を提供し、新種の脅威に迅速に対応できる体制を整えているが、最近増えている画像スパムをブロックするためにエンジンを刷新、SESでコンテンツ分析機能の改善や、株価操作スパムの検知機能の追加を行った。

 中でも特徴となるのは、特許申請中の画像スパムに関する対策だ。「従来はイメージ・サムプリントエンジンによって、画像イメージを取って比較していたが、より精度を高めるために、SES 6.0では新たにイメージ・インフレンス・エンジンを組み込んでいる」とバドマン氏。イメージ・インフレンス・エンジンは、画像イメージの中にあるさまざまな要素を抽出し、サムプリントやOCRでは読み取れない仕掛けが埋め込まれたものもスパムとして判定できるという。

画像 リポートおよび監視/概要リポートのダッシュボード画面。良性メールとジャンクメールの内訳や、補足したスパム、送受信メール量などの時間的な推移が分かる

 一方、管理や使い勝手を向上するために、Webベースのインタフェースを刷新。新しいリポーティング機能も追加した。これらはすべて日本向けにローカライズされている。

画像 ジャンクボックスの画面。スパムメールを検疫して保留し、それらを一覧表示する

 SES 6.0では、差出人を偽るメールをブロックするホワイトリスト機能「Smart Allowed List」も管理することができる。もしリスクがあると思われるメールアドレスを許可リストに入れてしまった場合には、確認メッセージが出るようになっている。スパムメールを検疫して溜める「ジャンクボックス」を確認できるサマリーリポートも拡充した。ユーザーがどのメールを許可し、逆にどのメールをスパムとみなさなかったのか、そのアクションを報告することも可能だ。

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