Untangle、LinuxWorldでアンチウイルスのライブ対決実施

SpamAssassin、ClamAV、Snortなどを含む30以上のオープンソースプロジェクトをベースに構築されたUntangle Gatewayオープンソース版。LinuxWorldではライブで競合と戦う。

» 2007年07月27日 06時58分 公開
[Brian Prince,eWEEK]
eWEEK

 オープンソースのネットワークセキュリティのベンダーであるUntangleによると、同社は8月にサンフランシスコで開催されるLinuxWorld Conference and Expoにおいて、オープンソースとプロプライエタリのウイルス対策製品の対決テストを計画しているという。

 Untangleでは、オープンソースの「Clam Antivirus」(ClamAV)と、SonicWallやMcAfeeなどの企業が提供するプロプライエタリ製品が直接対決するイベント「The Untangle AV Fight Club」を主催する。このテストは、LinuxWorldで8月8日に実施される。

 Untangleの創業者であるダーク・モリスCTO(最高技術責任者)によると、各種のテスト機関はClamAVなどのオープンソースプロジェクトを公平に扱っておらず、同製品に関するテスト結果の公表を拒んだテスト機関もあるという。

 カリフォルニア州サンマテオに本社を置く創業4年のUntangleでは、「Untangle Gateway Platform」製品にClamAVをウイルス防止対策として組み込んだ。同社の研究者たちがClamAVをテストしたところ、ほかの製品と大きな差があるのが分かったという。

 「全然同じではなかった」とモリス氏は話す。

 Untangleの主な競争相手はSonicWallやWatchGuardなどだ。Untangleは今年、中堅・中小企業向けに同社の主力製品であるUntangle Gateway Platformのオープンソース版をリリースした。この製品は、SpamAssassin、ClamAV、Snortなどを含む30以上のオープンソースプロジェクトをベースに構築されている。

 LinuxWorldでのテストは、ウイルスの特定やリソースの消費など幾つかの基準に基づいて製品を評価するというもの。Untangleでは、関心のある人にウイルスの提供を呼び掛けている。ただし、現在も生息中のウイルスであることが条件だ。

 ウイルスはWebを通じて提出することになっているが、イベント会場に直接持ち込んでもよい。

 「実際に生息しているウイルスであれば、テストの直前に提出してもらっても構わない。LinuxWorldで何が起きるのか、ひそかに楽しみにしている」(モリス氏)

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