藤沢市、ITシステムの診断に公開ベンチマークモデルを採用

神奈川県藤沢市は、ITシステムの業務レベルとコスト妥当性の診断をスクウェイブのベンチマークモデルに基づいて実施することを明らかにした。

» 2007年08月02日 18時38分 公開
[ITmedia]

 神奈川県藤沢市は、ITシステムの業務レベルとコスト妥当性の診断をスクウェイブのベンチマークモデル「SLR(サービス・レベル・レイティング)」に基づいて実施することを明らかにした。同サービスを取り入れた地方自治体は藤沢市が初。

 SLRは、開発、保守、ネットワーク、PCなどにかかるITコストの運用と妥当性を診断するサービス。具体的な評価の指標や比較対象となる企業名の公開、コストだけでなく業務レベルでの相関の診断、過去3年以内の新しいデータの使用など、従来のベンチマーク調査と異なった評価ができるのが特徴。またアウトソーシングや子会社運営などの形態に基づいた評価ができ、業種やシステムの規模にとらわれることなく民間企業と地方自治体を比較できる。

 現在、地方自治体はコスト問題やシステムを独占提供する大手ITベンダーとの関係などを理由に、IT運用に対する意識が高くなっている。藤沢市は官学共同で市民電子会議室プロジェクトを進めるなど、IT部門における意識の高さと積極性は自治体業界でも話題を集めている(関連記事参照)が、団体名や指標が公開されるベンチマーク調査に参加するのは異例という。

 スクウェイブはこれまで大手企業を中心に50社以上のIT運営を診断してきたが、今後サービスの対象を地方自治体にも広げていく。

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