日本通信は、契約する携帯電話会社に関わらず同じメールアドレスを使い続けられる「携帯メール・ポータビリティ」サービスを発表した。
日本通信は8月9日、契約する携帯電話会社に関わらず同一のメールアドレスが利用できる「携帯メール・ポータビリティ」サービスを発表した。また、同サービスを提供する子会社「丹後通信」を京都府宮津市に設立した。
携帯メール・ポータビリティは、丹後通信が提供するメールアドレス「ユーザ名@tangomail.jp」を利用することで、ユーザーは契約する携帯電話会社を変更しても同じメールアドレスを継続して利用できる。例えば、NTTドコモのユーザーはメールサービスの接続先をiモードから丹後通信に切り替えることで、iモードメールの機能と同じ感覚で「tangomail.jp」を利用できる。
また契約先をKDDIやソフトバンクモバイルなどに変更した場合でも、同様の手順で接続先をEZwebやS! メールから丹後通信に切り替えることで、各社の端末のメール機能からtangomail.jpのメールアドレスを利用できる。
日本通信では携帯メール・ポータビリティサービスの実現に向け、7月31日にNTTドコモに対してiモード対応端末とパケット通信を接続するための交換機へ日本通信が接続できるように申し入れた。また、8月8日にはKDDIとソフトバンクモバイルに対しても同様の申し入れを行ったという。
丹後通信は、携帯電話会社の設備を借りてサービスを提供するMVNO(仮想移動体通信事業者)として、携帯メール・ポータビリティのサービス主体になる。また日本通信は、サービスインフラをMVNOに提供する「MVNE(Mobile Virtual Network Enabler)」として、丹後通信を支援する。
日本通信によれば、NTTドコモとは今後4カ月以内をめどに接続を行い、サービスを提供できる見込みだという。丹後通信は、まず9月1日から京都府の丹後地域に限定して同サービスの申し込みを受け付ける。10月1日からはWebサイトで全国からの利用申し込みを受け付ける予定で、本サービスは携帯電話3社との協議が完了次第始められる見込みだ。
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