Oracle Database 11g、出荷開始は10月23日――まずLinuxから(2/2 ページ)

» 2007年09月04日 02時08分 公開
[横田貴司,ITmedia]
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ストレージコストの削減

 Oracle Database 11gは、データ量の増大に伴うストレージコストの増加に、ILM(情報ライフサイクル管理)で対応する。データベースのILMには、ストレージの容量・速度や、データの時系列管理の運用の困難さなどが問題になっていたが「Oracle Partitioning」により実現可能になるという。

「Oracle Partitioning」で時系列管理を自動化する

 Oracle Partitioningはデータが新たに入力されると必要なパーティションを作成し、時系列データ管理を自動化することができる。また、時系列での表を分割することにより、データの参照頻度にあわせたストレージを使うことも可能になる。さらに、データウェアハウスなどの巨大データや非構造型データの圧縮に対応した「Oracle Advanced Compression」を併用することで、より有効にストレージ資源を活用できるという。また、そのほかにも、XML、医療用データ(DICOM)、3次元オブジェクトなどさまざまな形式のデータへの対応、障害解析の自動化など、多くの機能が向上している。

今後のリリース状況は

 まず初めにLinux x86(32bit)版が、2007年10月23日に出荷開始される。その後、2007年中にHP-UX Itanium、HP-UX PA-RISC、IBM AIX 5L、Linux x86(64bit)、Microsoft Windows(32bit)、Microsoft Windows x64、Solaris Operation System(SPARC)に対応する予定となっている。日本オラクルでは、これにあわせ、Oracle Database 11g新機能のセミナーや、パートナー向けの無償トレーニングなどを開催していく。

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