OracleはDatabase 11gの「Enterprise Edition」「Standard Edition」「Standard Edition One」をLinux x86向けに提供開始した。
注目を集めた立ち上げイベントから約1カ月、Oracle Database 11gがLinuxプラットフォームに対応した。
OracleはDatabase 11gの3つのバージョン「Enterprise Edition」「Standard Edition」「Standard Edition One」をLinux x86向けに提供開始した。Oracle Database 11gおよび既存のオプションの価格は10gと変わらない。価格はオンラインで公開されている。
Linux x86向け11gの無料評価版はOracle Technology Networkからダウンロードできる。
「Oracle Database 11gは引き続きグリッドコンピューティングにフォーカスし、そのために低価格サーバとストレージのグリッドを可能にし、高速で信頼性が高く、スケーラブルなデータ処理を提供し、最も難しいデータウェアハウス、トランザクション処理、コンテンツ管理環境をサポートする」とOracleのデータベースサーバ技術担当上級副社長アンディ・メンデルソン氏は発表文で述べている。
今回のリリースには、顧客のデータ管理を向上させるための新たなオプションが多数含まれ、合計で約400の新機能がある。7月の時点でOracleの担当者は、「Real Application Testing」「Advanced Compression」「Total Recall」「Active Data Guard」を11gの重要な新機能とうたっていた。これらの機能には追加料金がかかる。
Enterprise Editionでは、Real Application Testingはプロセッサ当たり1万ドルまたはネームドユーザー当たり200ドル。Advanced Compressionはプロセッサ当たり1万ドルまたはネームドユーザー当たり200ドル。Total Recallはプロセッサ当たり5000ドルまたはネームドユーザー当たり100ドル。Active Data Guardはプロセッサ当たり5000ドルまたはネームドユーザー当たり100ドル。
これら新オプションのほか、11gはファイルストレージの性能とセキュリティが改善され、Oracle XML DBのパフォーマンスが大幅に強化され、OLAPとデータウェアハウス機能が強化されたとOracleの担当者は言う。
Gartnerのアナリスト、ドナルド・ファインバーグ氏は、Oracleの顧客は通常よりも早く11gを採用するだろうとし、同社の顧客基盤の15〜20%はリリースから12カ月以内にアップグレードすると推定している。
同氏はその理由として、新機能の多くが、新リリース、パッチ、新しいアプリケーション、修正されたアプリケーションの実装とテストのためのリソース利用に直接影響することを挙げている。
「顧客はお金を払っている。リソースの節約はITの費用に影響する」とファインバーグ氏は言う。「CompressionとTotal Recallはディスクスペースを節約し、Compressionはパフォーマンスを高める。すべて管理において重要なことだ」
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