ケータイ通話料、ゼロカロリーのカラクリとは(2/3 ページ)

» 2007年09月11日 10時21分 公開
[森川拓男,ITmedia]

 1位には「DS/Wiiのヒットで、ソフトの売り方も変わる?」(シロクマ日報)がランクイン。もはやゲーム機の枠を越えたDSやWiiについて、読者の関心も高かったようだ。

 2位に「改造iPhone、フェアレディZに化ける」(海外速報部ログ)というiPhoneの話題がランクインしたのも注目だが、タイトルからして純粋にiPhoneの興味から読まれたのかどうかは判別しがたい。

 また、前回の冒頭で取り上げた「「世界陸上」の舞台裏が裏過ぎる」(一般システムエンジニアの刻苦勉励)が8位に入っていたのは、やはり関心が高い表れだろうか。

 なお、今週のランキング3位に入った「「東京の携帯通話料はNYの3倍」という記事の中身」(IT's my business)に関しては後述する。

 それでは、8月27日〜9月2日の週のオルタナティブ・ブログではどのような話題が投稿されたのか、見ていくとしよう。

Google Newsの新機能

 皆さんは、ニュースをネットで調べる場合はどうしているだろうか。新聞社などのニュースサイトを直接見るという人も多いだろうが、Yahoo!などのポータルサイトで集約されるニュースを見る人が多いのではないだろうか。

 筆者も、Yahoo!やGoogleのニュース機能を使ってニュースを読んでいる。

 そのGoogle Newsに、面白い機能が追加されたという。ITmedia海外速報部・広瀬麻子氏が「海外速報部ログ」に投稿した直接掲載コンテンツより気になる、Google Newsの新機能によると、重複削除機能が追加されたとか。確かに、通信社が配信したニュースをそのまま掲載しているニュースを収集した場合、掲載サイトは違っても中身は同じというものが大量に出てくるのだ。そうした重複を省く仕組みという。

 これはたしかに便利な機能だが、広瀬氏が指摘するように、削除されてしまったニュースサイトは、Google Newsから来るトラフィックが減ってしまうことは間違いない。さて、どう対応してくるだろうか。

 いずれにせよ、今後の動きが注目されるところだ。

携帯通話料は東京がNYの3倍?

 総務省が28日、「電気通信サービスに係る内外価格差調査」という調査結果を発表した(外部リンク:総務省の報道資料)。これを受ける形で、その前後に新聞各紙が報じたのが、「携帯電話の通話料がニューヨークの3倍」という報道。朝日新聞の場合、調査結果が公表される前の26日には「東京の携帯通話料、NYの3倍、ソウルの2倍」といった記事を掲載している。

 元々、日本のケータイ料金は高い、というイメージが先行しているためか、これらの報道の見出しを見ただけで納得してしまう自分がいたのは事実である。

 しかし、この報道を受けて投稿された、大野元久氏「IT's my business」「東京の携帯通話料はNYの3倍」という記事の中身というエントリーを読んで、考えさせられた。

 そもそもこういう誤解が生じるのは、ケータイ各社の料金プランが複雑なこと、そしておかしな端末価格設定などにあるのかもしれない。

 上田修子氏「実践!SixDegree」SNSは親指だけで作る時代へにあるように、ケータイからSNSが作れる時代となった。単に話すだけの電話を越えたいま、表層的なデータを黙って受けとるのではなく、その裏にある何かを見極めることが必要なのだなと感じたニュースだった。

 また、ケータイでは小林啓倫氏「シロクマ日報」に投稿されたがんばれ、自治体ケータイサイトに共感を覚えた。出先から調べたいことがある時、ケータイからWebにアクセスして調べることができる時代になったが、ケータイサイトという点では、まだまだ不十分なところが多いのだ。ここはぜひ、各自治体などには頑張ってもらいたいと思う。

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