Solaris搭載のx86システムで、既存のLinuxアプリケーションを修正なしで実行できる仮想化機能「Solaris Containers for Linux Applications」などが追加された。
米Sun Microsystemsは9月11日、「Solaris 10」の最新アップデートを発表した。
このアップデートは新しい仮想化機能やネットワーキング強化機能、アップデート版PostgreSQLデータベースなどの新機能を備える。
新しい仮想化機能「Solaris Containers for Linux Applications」は、Solaris搭載のx86システムで、既存のLinuxアプリケーションを修正なしで実行できるようにする。「Solaris Live Update」機能を使えば、Solaris Containersで走らせているシステムに新しいパッチを適用できる。
ネットワーキングに関しては、1台のシステムで複数の独立したネットワークスタックを実行できる新機能「IP Instances」が加わった。また「Large Send Offload」機能は、ネットワーク処理をネットワークインタフェースハードに移すことでCPUの負荷を軽減する。高速パケット転送のためにJumbo Frameもサポートしている。
また今回のアップデートでSolarisにPostgreSQL 8.2が完全に統合され、改良版のウォームスタンバイ機能、オンラインインデックスビルド、DTraceプローブサポートが提供されるようになった。
最新アップデート「Solaris 10 8/07」はSunのサイトからダウンロードできる。
またSunはこの日、仮想化デスクトップ環境「Sun Virtual Desktop Infrastructure Software(Sun VDI)1.0」を発表した。Solarisサーバ上で仮想化されたWindowsデスクトップ環境に、さまざまなクライアントデバイスからアクセスできるようにする。Sun VDIは10月発売で、価格はユーザー当たり149ドル。
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