アイドック、新たなPDF流通ソリューションを提供

アイドックは、PDFファイル利用の際に課金できるDRMソリューション「KeyringPDF 超流通」を販売開始した。

» 2007年10月10日 21時30分 公開
[ITmedia]

 デジタルコンテンツの著作権保護システムを開発・販売するアイドックは10月10日、PDFファイル利用の際に課金できるDRM(デジタル著作権管理)ソリューション「KeyringPDF 超流通」を販売開始した。従来の「KeyringPDF」に新機能を追加した製品となる。

 KeyringPDFは、PDFファイルの閲覧/印刷に制限を掛けるソリューションで、ASPサービスまたはソフトウェアパッケージで提供される。出版社などがPDF形式の電子書籍を販売する際、同ソリューションでファイルを暗号化、購入者はライセンスを取得することで閲覧や印刷が可能となる。ライセンスには、PDFファイルごとに異なるIDを埋め込み、クライアントソフトのIDと照合する「コンテンツアクティベーション方式」と、暗号化時にコンテンツに埋め込むIDとクライアントソフトのIDとを照合する「クライアントアクティベーション方式」がある。

KeyringPDFのしくみ DRMソリューション「KeyringPDF」のしくみ

 新製品のKeyringPDF 超流通は、ファイルのダウンロード時ではなく、閲覧・印刷時に課金が発生するため、メール一斉配信などによってコンテンツの流通機会を増やすことができる。最初に購入したPCでのみで閲覧可能であるほか、閲覧・印刷の制限回数を設定できる視聴設定機能や、バックアップ機能などが搭載される。

 価格は、アカウントやライセンスサーバなどの設定に掛かる初期費用が9万8000円、月額費用は5万円から。コンテンツ暗号化料は、1ファイル当たり100円が必要。

 同社は出版社やシンクタンクなどの情報提供会社に対し、初年度で25セットの販売を見込んでいる。

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