openSUSE 10.3にアップグレード(3/3 ページ)

» 2007年10月15日 11時43分 公開
[Federico-Kereki,Open Tech Press]
SourceForge.JP Magazine
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修正

 openSUSE 10.3は見かけがよくて、新しいオプションやパッケージも数多く含まれているが、幾つかの問題点があった。

  • libataへの変更により、hdparmの設定が無効になった(ただし不思議なことにインストールによってhdparmプログラムが削除されることはなかった)。hdparmの設定が無効になるということは、最適化作業(翻訳記事)を行なっていたのに「最適化前」のレベルに逆戻りするということなので、これからhdparmと同じパラメータを調節することのできるプログラムを新しく探すつもりだ。
  • ブートプロセスが非常に低速だった。ブートメッセージを確認したところ、この低速化の原因はATAに関係があるようだった――「ata」から始まるメッセージが何十個も表示されていた。
  • ネットワークデバイスの設定を覚えておくことができないようで、ブートの度に再設定する必要があった。当初この問題はSCPMに原因があるのかもしれないと考えたが、SCPMを無効にしても変わらなかった。アップデートプロセスを3度実行することでうまくいくようになったので、この問題は最終的には修正することができたのだと思う。
  • 音が出ない。Googleで調べてみたが、数多くの人がこの問題を経験したようだ。alsaconfを使ってみたところサウンドカードを使えるようになった(そのおかげで今では音楽を聞くことができるようになった)が、ブートメッセージを確認してみるとAC97コーデックについてのエラーが幾つか出ていたので、まだ完璧な状態ではないようだ。
  • ログイン時の「セッションタイプ」オプションの一部が機能しない。例えばKDE/Openboxというオプションがあるが、このオプションを選択しても通常のKDEが起動した。

まとめ

 わたしはopenSUSEを気に入っていて、過去数年に渡って使用してきたのだが、インストールがこれほど厄介で、Webで解決法を探してもなお、すぐに修正できないようなエラーがあったのは今回がはじめてだった。あらゆる新版にバグは付き物だということはよく理解しているつもりだが、もっと優れたものを期待していた。openSUSEの使用をやめるつもりはないが、残りの問題点を片付けるのにあまり時間が掛からないことを願うばかりだ。

Federico Kerekiはウルグアイのシステムエンジニア。20年に渡るシステム開発、コンサルティング、大学講師の経験がある。


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