「ITを活用してスポーツ観戦を盛り上げよう」――マイクロソフトと東芝は、ラグビートップリーグ開幕戦で新たなスポーツ観戦の楽しみ方を提案した。
10月26日、「ジャパンラグビートップリーグ 2007-2008」が開幕した。秩父宮ラグビー場では実に34年ぶりのナイター試合ということもあり、大雨という悪天候にも関わらず大勢の観客が押し寄せた。
今年で5年目を迎えたトップリーグは、社会人ラグビーの全国リーグで、14チーム総当り戦と、リーグ戦上位4チームによるプレーオフトーナメント「Microsoft CUP」からなる。開幕カードとなる東芝ブレイブルーパスとサントリーサンゴリアスの試合を皮切りに、2008年2月3日までリーグ戦が行われる。
2004年から同リーグをサポートしているマイクロソフトは、開幕戦に合わせて東芝と「デジタルアミューズメントスタジアム」というイベントを共同開催した。
スポーツ観戦とITの融合という新たなスタイルを提案する同イベントでは、タレントの田村正和氏と山下智久氏を起用した東芝の「VS FIGURE PROJECT」展示や、ノートPCでラグビー映像の鑑賞や編集などを体験できるブースが設けられたほか、来場者には抽選で携帯メディアプレイヤー「gigabeat T401」が配布された。
gigabeat T401は薄さ9.9ミリ、重さ約58グラムの小型プレイヤー。最大26万色を表示できる2.4型のQVGA TFTカラー液晶によってスムーズな動画再生が可能だ。OSにはマイクロソフトの「Windows Mobile Software」を採用するほか、最新版ではIEEE802.11b/gに準拠した無線LAN機能を搭載する。家庭やオフィスで使用する無線LANのアクセスポイントに接続することで、PCなしでポッドキャストを利用できる。
スタジアム内に設置された無線LANからラグビー映像や監督インタビューなどのオリジナルコンテンツをダウンロードすることで、観客はさらに試合を楽しむことができる。「いずれはリアルタイムで試合映像を配信したい」(マイクロソフト関係者)という。
イベント会場には、財団法人日本ラグビーフットボール協会会長を務める森喜朗元首相や、マイクロソフトの代表取締役兼COOである樋口泰行氏らが訪れ、来場者の注目を集めていた。
開幕戦は、リーグ4連覇を目指す東芝を昨季2位のサントリーが10−3(前半3ー0)で破り、対東芝戦の連敗記録を「7」で止めた。
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