17期連続で売り上げ2桁増を達成したEMCのジョー・トゥッチCEOが来日し、EMCジャパン主催の「EMC FORUM 2007」で、これまで同様にコアビジネスである情報インフラストラクチャを推進していく考えを示した。
EMCジャパンが10月30日に開催した「EMC FORUM 2007」で、米EMC会長兼社長兼最高経営責任者(CEO)のジョー・トゥッチ氏が記者会見し、2007年第3四半期の業績報告と今後の方向性を語った。
連結売り上げ高は33億ドルで、前年同期の28億ドルに比べ17%増加したほか、GAAPによる純利益は4億9290万ドル(VMware株式600万株のCisco Systemsへの売却益1億1520万ドルを含む)で前年比の74%増となった。
売り上げ構成について、地域別では北米が19億ドルで全体の59%を占めた。続いてEMEA(ヨーロッパ・中東・アフリカ)が9億4100万ドル(23%)、日本を含むアジア太平洋地域が3億3400万ドル(18%)、南米が7600万ドル(6%)となった。また、同社のビジネス主力4部門となる「情報ストレージ」「コンテンツ管理・アーカイブ」「RSA情報セキュリティ」「VMware仮想インフラストラクチャ」においては、情報ストレージが26億ドルと他部門を圧倒した。
今後のビジネス戦略について、従来通り情報インフラストラクチャ分野でのシェア拡大を目指し、「核となる8つの構成要素は変えない」(トゥッチ氏)と語った(構成要素については上図参照)。日本市場における展開に関しては、コアとなる要素を軸に、地域性に合わせて注力すべきポイントの優先順位などを変えていくとした。例えば既存製品を単に日本語化するのではなく、日本のユーザーに合わせて提供したり、国内企業との幅広いパートナーシップを構築したりと、独自性を打ち出していく方針である。
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