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» 2007年11月01日 21時27分 公開

NTTドコモ、905iと705iシリーズを一斉発表これが携帯電話の集大成(2/2 ページ)

[國谷武史,ITmedia]
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 NTTドコモは、10月1日から始まった気象庁の緊急地震速報を利用する「エリアメール」を、905iシリーズの発売と同時期に開始する予定。905iシリーズは全機種、705iシリーズは6機種が対応する。エリアメールは、3GPPで標準化された「Cell Broadcast Service」技術を利用して、緊急地震速報が出されると、その対象エリア内にいるユーザーへ地震到達の情報を一斉に配信する。

alt エリアメールは緊急情報の一斉配信に特化したものだが、将来的に災害伝言板サービスや法人向けの参集確認サービスとの連携も期待される。また、同じ技術を利用して特定地域のイベント情報を一斉配信するといったエリアマーケティングへの応用も想定される

 キャリア各社では、5月から緊急地震速報を利用した情報配信プラットフォームの開発を進めてきたが、サービスを開始するのはドコモが最初となる見込み。利用料金は一切無料だが、初期設定では「受信しない」となっているため、ユーザー側で事前に受信登録の設定を行っておく必要がある。

 このほか、両シリーズの発売に合わせて音楽情報配信サービス「Musicチャネル」が拡充され、「Music&Videoチャンネル」として動画配信も開始する。音楽情報に加えて、テレビドラマの本編や映画の予告編、スポーツ、アニメーションなどのカテゴリーで最長30分間の動画を視聴できる。また、ビデオクリップのダウンロードサービスでは、提供タイトル数が7000以上に広がった。

 両シリーズそれぞれの特徴について、辻村氏は「905iはこれまでの携帯電話で実現した進化の形を集大成させた。すべての機能を使いたいという、ハイスペック志向のユーザーに応えるものだ。705iは、スリムボディやファッションデザインなど、ユーザーが個性に合わせて端末を選べる、こだわりのシリーズ」と説明した。

alt 905iは、これまで携帯電話で実現されてきた機能やサービスを最高レベルで統合した“集大成”シリーズ。一方、705iシリーズは端末ごとに個性が異なる“広がり”を特徴とする

新たな販売モデルのスタート、ユーザーはじっくり検討を

 NTTドコモは、11月26日以降に発売する905iシリーズから、端末販売の新しい方法となる「バリューコース」と「ベーシックコース」を導入する。ユーザーは、905iシリーズと705iシリーズを購入する場合、購入価格が高く設定されるものの、月額料金を抑えた「バリューコース」、購入価格が低く設定されるが、従来通りの月額料金が適用される「ベーシックコース」のいずれか選択する必要がある。

 辻村氏は、新制度導入後の販売見通しについて、「具体的に予測するのは難しい。販売価格は販売店が決めるものだが、ハイエンド端末は発売からしばらく経つと大幅な値下げが行われ、その時点から売れ行きが良くなるという傾向にあった。だが、新しい方法では自分のスタイルにあった購入方法を選べるため、端末が安くなるまで購入を控えるユーザーが少なくなるだろう」との見通しを示す。

 また、これまで個別に行われてきた「90x」シリーズと「70x」シリーズの発表は、今回は同時に行われた。辻村氏は、「新しい販売方法でどのような新端末を購入できるのかを、ユーザーに早く伝えることが重要だと考え、同時に発表した」という。

 NTTドコモは、4月の904iシリーズ発表と同時に、「DoCoMo 2.0」というコンセプトも発表。これは、サービスや料金について多方面から指摘される「つながりにくい」「高い」をいったイメージを払しょくするために打ち出され、具体的にはFOMAエリアの拡充や、月額基本料が半額となる「ファミ割MAX50」「ひとりでも割50」プラン導入といった施策が展開されてきた。

 だが、8月の携帯電話契約数では創業以来2度目となる純減を記録するなど、厳しい様相を見せる。辻村氏は、「非常に危機感を持っているが、こうした状況は1つの策でひっくり返るものではない。購入方法や料金、サービスエリアなどの要素を積み重ねて訴求することが重要だ。新端末によって苦しい時代を新しい時代に変え、『DoCoMo 2.0の時代が来た』と評価されるように、今後もさまざまな施策をやっていく」と締めくくった。

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