SRA OSS、メンテナンス終了が迫るPHP4系の保守サービスを発表

SRA OSSは、まもなくメンテナンス期間が終了してしまうPHP 4系について、独自の保守サービスの提供を開始する。

» 2007年11月06日 14時13分 公開
[ITmedia]

 SRA OSSは11月6日、オープンソースのスクリプト言語「PHP」のバージョン4について、「PHP4セキュリティ保守サービス」を発表、12月1日から提供を開始する。

 2004年7月に発表された「PHP 5.0」。最新版はこの9月に発表された5.2.4と順調に進化を遂げているPHPだが、その一方でPHP 4系のメンテナンス終了時期が迫ってきている。

 PHP 4系のコミュニティーメンテナンスは2007年12月31日をもって終了予定で、それ以降は重大なセキュリティホールが発見された場合に都度対応の予定もあるとはいえ、それすらも2008年8月8日には完全に終了する。また、現在既に、バージョン5で修正がリリースされたセキュリティ上の幾つかの問題――PostgreSQLエスケープ関数の問題や変数リファレンスカウントの問題など――は、バージョン4では未修正のままという実態もある。

 しかし、現在稼働しているPHPのシステムには、いまだPHP 4系で動作しているものも少なくない。ある規模以上のシステムでは、プログラム修正やテスト工程を考えるとPHP 5系への移行に二の足を踏んでしまうためだ。

 今回SRA OSSが発表したのは、PHP 5系の最新バージョンに関するセキュリティ修正リリースが発表されるごとに、該当の問題についてPHP 4.4系での状況について調査、その報告を配信するとともに、回避策の提示、可能であればバックポートした修正パッチを提供するサービスを実施するもの。

 価格は1システム当たり年間84万。同サービスは2010年3月まで提供される予定。

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